世界の歌姫に花束を 68 ページ25
寝室で寝ていたはずのルフィが飛び出し
白ひげに攻撃を仕掛ける
「来たな!!白ひげのおっさん!!!」
「俺の家族を攫いやがってェ!!
覚悟は出来てるんだろうなァ!?小僧!!!」
「ぎゃああああ!!サニー号が壊れるぅ!」
二人の覇気がぶつかり合い、ビリビリと衝撃波が
サニー号を襲い始めた
すると、白ひげがルフィを鷲掴み
島の方角へブォンと投げる
「うわああああぁぁあ!!」
「てめぇら、絶対に手を出すなよ!!」
白ひげも、その巨体に関わらず身軽に飛び
ルフィと同じ場所へ行った
騒がしい船長同士がいなくなったからか
サニー号は、しばらく静寂の間に包まれる
ししし、白ひげは手を出すなって言ってたけど
船員たちはちゃんと従ってくれるんだろうな・・!?
そんな心配は杞憂だったようで
乗船してきた船員たちは次々と武器を下ろす
「悪いな、船を痛ませた」
「修理する金は支払うよ」
「いいいえええ、お気になさらず」
「なぁんだ、戦闘はなしか」
「フランキー!」
中々甲板に現れないと思ったら
彼は船底に待機していたらしく
カッチョイイ大砲を携えて、ハッチから出てきた
「これぐらいなら、修理はいらねぇ
杞憂だったな!」
「そうか、良かった・・・・」
「あ、あのう・・・」
ナミは恐る恐る、俺を盾にしながら
強面な隊長らしき大柄な男に質問した
「Aを人質にしたら、いくら払える?」
「ナナナ、ナミィ!!?何言ってんだお前は!!?」
「だって・・・海賊だもの」
「恐る恐る聞くことかよ!?」
ぎゃあぎゃあと言い合っていると
白ひげの船員たちは苦笑いし
いつの間にか乗船していた
ルフィの兄貴、エースが答えてくれる
「そりゃいくらでも払うさ
金額によって期間は設けてもらうけど」
「さっすが白ひげ海賊団!羽振りがいいわ!」
「んー・・・羽振りは良くねぇ
どっちかと言うと俺たちは貧乏海賊団だ」
エースがそう答えれば、全員が
ちょっと笑いながら、首を縦に振った
へぇ〜、そうなんだぁと相槌を打っていると
あ、とエースが何かを思い出す
「そうそう、さっきの話・・
冗談でもマルコの前で、言っちゃだめだ
値がつくモンじゃねーってめっちゃ怒られる」
「そうね!肝に銘じておくわ!」
エースは太陽のように笑った後
じゃーな、と手を振って
白ひげの船員たちは鯨の船へ帰って行き
白ひげとルフィの戦いの邪魔にならないよう
島の端の方に、船を停泊させた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロモォコ | 作成日時：2023年8月4日 23時
