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世界の歌姫に花束を 46 ページ3

マルコさんのビブルカードを掌に出すと
カードは一定の方向に動いていく



「こっちってことは・・
私たちはあの島から見て北東に来た訳ね」


「もう一回、風来・バーストやるか?」



ウソップさんがそう呟くと
すぐに電伝虫の向こうから
フランキーさんが答えた



『燃料が足りねぇから、何処かの島に
上陸して調達する必要があるぜ!』



「そうか〜、じゃあ今すぐ帰ることはできねぇか」


「どうしよう・・・困ったな・・
ウタちゃんは一応、シャンクスさん達から
奪ってきたので・・・
モビーにいないと、全面戦争かも」


「そ、それはかなりまずいね・・!」



何とかして、少しでも早く
モビーに帰らないと、と考えていると
舵がある場所の方から
ジンベエさんが降りてきた



「この海域なら、ジンベエザメたちを呼べるぞ」


「ほんとですか!?」


「すごい!えーっと・・・」


「初めましてじゃな
わしは海峡のジンベエ
今は麦わら海賊団の操舵手をやっとる
よろしくのう!」


「よろしく!私はウタ!
赤髪海賊団の音楽家だよ!」



ジンベエさんは朗らかに笑って
私たちに挨拶をしに来てくれた



「マルコさんの奥さん、Aさんは・・
以前に会ったことがあるのう」


「えぇ、お久しぶりです!
親父さんが寂しがってました」


「ワッハッハ!
わかった、お前さんらを送った後
少し顔を見せに行くかのう」


「わーい!」



ジンベエさんのおかげで
どうにか今日中には帰れそうと
安心しているのも、束の間だった
船の進路方向に
・・・やばそうな黒い雲の塊が見えてきた



「あ、あれ・・・」


「あ!まずいわ!
みんな!嵐がくるから急いで逃げるのよ!」


「アワワ・・・」


「Aと、ウタは船内へ行きましょう」


「えっ、私も手伝う!」


「駄目よ、貴方たち二人は
人質みたいな存在だもの」



確かに、私たちがもし
怪我でもして帰ったら・・・
マルコさんも・・・親父も、シャンクスさんも
めちゃくちゃ怒りそう・・

ロビンさんに肩を抱かれながら
私とウタちゃんを食堂へ案内してくれた
壁沿いに設置してある長椅子に座り
小窓から外の様子を伺う



「嵐を抜けるまで出てきちゃだめよ?」


「分かったー・・・」


「・・・何か手伝うことはありませんか?」


「そうねぇ・・・サンジ!」


「はぁ〜い!ロビンちゃん!」



サンジさんは飲み物の準備をしているらしく
ポットを片手に持ちながら
ひょっこりと、こちらに顔を出した

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2023年8月4日 23時

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