世界の歌姫に花束を 59 ページ16
目を、背けたいのに
Aと麦わらが裸で抱き合ってる写真が
衝撃的過ぎて、目を背けることが出来ない
ぎゅぅうと、写真を握りしめ
その場にフラフラと
俺は力なく膝から崩れ落ちた
「・・・・A」
無論、彼女が浮気などする女ではないことは
重々承知の上だ、そんなことは・・・
ありえない、信じない・・・・
目から滝のように流れて来る涙を
拭きながら、もう一度写真を見た
と、ここで俺はあることを思い出した
そういえば、Aの裸の写真持ってないな?
ヌード写真とか、需要しかないんだがよぃ
今度、ダメもとで頼み込んでみるか・・・
ともかく、この写真は貴重だと気が付いたので
ハサミでAの部分のみ切り取り、残りは捨て
バーのコースター収集用のファイルに閉じた
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なんやかんや、事件はあったが
私とウタちゃんは無事に着替えて
広い島へ冒険しに行くことが出来た
「ヨホホ〜!私、くじ運強め!
こんなに可愛いお嬢さん2人と
無人島で、デートできるなんて!」
「えへへ〜、しかも私たち3人だから
歌いながら行けるね!」
「私、歌うのは苦手だな・・・
でも2人と一緒だと心強いです!」
無人島の中心へ調査しに行くグループは
私、ウタちゃん、ブルックさん
反対に、周辺の海岸を調査するグループは
サンジさん、ロビンさん、チョッパー君
船番を任されたのは
フランキーさん、ウソップ君、ジンベエさん
ナミさん、ゾロさんに別れた
ちなみにルフィくんは、さっきの湯船騒動で
まだ意識が朦朧としてるため
船で番をすることになった
「きっと、ルフィ起きたら
なんで起こさねーんだー!って怒るなぁ」
「さすが幼馴染のウタさん!
なんでもお見通しですか?」
「んふふぅ、まぁね〜」
「ヨホホ〜!いや〜!若いって素晴らしい!
甘酸っぱいですね!若いときの私のよう・・」
「えっ、何それ聞きたいです」
「良いですよ、あれは今から70年前・・・」
ブルックさんの恋バナを聞きながら
歩き進んでいくと・・・・
雑草で覆われてはいるが、舗装された道を見つけた
その道をずっと歩いていくと
自然に囲まれた、廃れた小さな町があった
私たちは自然と、会話が止まって
各自、注意深く周囲を観察した
「おや、小さいですが町があったみたいですね」
「誰もいないみたいですね・・・」
「・・・・所々、家屋が壊れてる」
ウタちゃんが足元の黒い布を持ち上げると
そこには、どこかの海賊のマークが描いてあった
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2023年8月4日 23時
