検索窓
今日:2 hit、昨日:61 hit、合計:7,892 hit

世界の歌姫に花束を 57 ページ14

人様の船の上で二度寝を決め込んでいると
着いたぞー、というウソップ君の声が聞こえ
ナミさんが私たちを起こしに来た



「ほら、起きなさい二人とも」


「うぅ〜ん・・・」


「あと5分・・・・」


「起きないと、海に叩き落すわよ?」



ナミさんの怖い脅しを聞いて
私とウタちゃんはバッと一緒に飛び起きた



「おはよう、二人とも」


「おはようございまふ・・・」


「眠いよう・・・」


「昨日結構飲んでたものね〜
ほら、島に着いたから
お風呂で小奇麗にしてきなさい!」



ナミさんは私たち二人の首根っこを掴んで
ずるずると浴槽がある方へ引きずる



「あ、あそこの剣士も寝てるのに・・」


「不公平だ・・・」


「アイツはいつも寝てるからいいのよ!
下着とか、着替えは貸すからいってらっしゃい!」



そう言われて、ぽいぽいと
私たちはお風呂場に放り込まれた



「うー・・・あるけなぁい・・・
A連れて行って・・・!」


「だーめ、ほら、起きて!」


「うーん」



ぐずるウタちゃんの髪型は
そのまま寝たのかぐちゃぐちゃになっていた
髪ゴムを解いて、軽く櫛でとかした後
彼女の服をひん剥いた



「キャーッ、Aのスケベ!」


「そうです、私はスケベな女でーす」


「ちょっとお、めんどくさいからって
流さないでよー!!」


「あははっ、ごめんごめん」



ウタちゃんからの絡みを
なんとなく受け流しながら
私も服を脱いで、一緒に浴槽の方へ行った



「わーっ、大浴場!!」


「こら、走らないの」


「窓もあるよー!海がよく見えるし!
早く入ろう!!」


「まずは体洗ってからね!
ここ座って、髪の毛洗うから・・」


「はーい」



ウタちゃんは大人しく椅子に座ってくれた
シャンプーを適量とり、わしゃと彼女の髪の毛を
揉むように洗い始める



「痒いところはありませんかー?」


「あ、うーんとね・・右の方!」


「ここ?」


「もうちょい上・・・・」


「ここかな・・・?!」


「惜しい!ちょい左!!」


「ここだあ!」


「は〜、きもちい〜」



女二人で騒ぎながら体を洗いあうと
ふぅ、とゆっくり湯船に浸かった



「「はぁ〜〜〜〜〜・・・・」」


「いい湯だね・・・」


「ほんと・・・・」


「力が抜けちゃう・・・」


「おっと、ウタちゃん
私の方に寄りかかりな」


「ほあ〜、ありがとう・・」



あー、にしてもほんといいお風呂・・
ぼーっとしばらく浸かっていると
ブクブクとお風呂の底から泡が出てきた


ん?人影のような・・?

世界の歌姫に花束を 58→←世界の歌姫に花束を 56



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ロモォコ | 作成日時:2023年8月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。