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世界の歌姫に花束を 45 ページ2

ビュオオオォォオ、と強い風に襲われる
う、ま、まずい、体、浮いてきちゃった
限界!!!限界が近い!!!!
早く着水してえええええええ!!!



「死ぬぅうううう!!」


「Aちゃん!今助けるよ〜〜ん!!!」



鼻水、涙を流しながら
阿鼻叫喚のごとく、騒いでいると



「六輪咲き!!!」


「ロ、ロビンさぁん」


「しっかり掴まって
もうすぐ着水よ」



ロビンさんが綺麗な手を私の体に咲かせて
ぎゅっとしっかり
船から離れないよう支えてくれた



「ありがとうございますぅうう"!!」


「お礼はまだ早いわ・・
着水する時、サニーが・・・
・・木っ端微塵にならないといいけど」


「こわいよぉおお!!」


「物騒なロビンちゃんも好きだ〜〜〜!!!!」



瞬間、ドォンと大きな音を立て
大きな波に打ち寄せられながらも
船・・・サニー号は無事に着水した
はぁ、と安堵の息を零すと
花弁と共にロビンさんの能力が解けて
彼女は私が立ち上がるのを手伝ってくれた



「怪我はない?」


「は、はいぃ・・・ありがとうございます!」


「ふふっ、良かったわ
貴方が無事じゃないと、私たちが危ないもの」



只今、脳が混乱中のため
ロビンさんの言っている意味が
よく分からず、首を傾げた



「はぁ・・・はぁ・・・・!」


「ウタ、大丈夫か?」


「うん・・ありがとうルフィ!」


「しししっ!今の凄かったな!!」


「凄くないわよ!!」


「いでー!!!!?」



ナミさんも同様に怖かった様子で
半泣きで、ルフィ君に怒り
愛の拳でぶん殴った



「アンタらやっぱり兄弟だわ!
よくもこんな目に遭わせてくれたわね!!」


「た、楽しかっただろ?」


「楽しくないっつーの!」


「いでぇ!!」


「落ち着いて、ナミさん」



場を収めに向かったのはサンジさんで
彼は、点呼を取ろうと名前を呼び始める



「まず、ナミさん」


「はい」


「ウタちゃん」


「はーい」


「ロビンちゃん」


「いるわよ」


「Aちゃん」


「は、はい・・・」


「よし!全員無事だ!」


「サンジくん!恥ずかしながら!
その他8名も生きております!」


「俺たちも数えてくれー!」



あ、このやり取り
漫画でも見たなぁ、懐かしい・・
麦わら海賊団の仲の良さが
よく伝わって、好きなシーンなんだよね
隅っこで一人、含み笑いをしていると
話題が私たちに向いた



「どうするんのよ・・
二人とも、白ひげ海賊団に黙って
連れてきちゃって」


「帰り方かぁ」



ビブルカードは持っているけど、と
懐から一枚取り出した

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2023年8月4日 23時

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