ちび夢主 3 ページ35
そろそろ泣きすぎて
目が腫れちまう
早く、涙を止めなければ
「よしよし〜
もうすぐでご飯ができるからよぃ〜」
「うわあああああ"ん!!!!!
ままあああああああ!!」
「マ、ママは今お出かけ中だよぃ
お留守番できるよな〜?」
「ヤーーーーーーッ!!!!
ママアアァァアア!!!!」
「いてて」
赤ん坊のころのA
結構握力強いな
頬の肉をぎゅううと引っ張られながらも
サッチがミルクを持ってくるまでなんとか耐える
「誰かーーー!!
哺乳瓶持ってる奴いるか!!?」
調理場の方からサッチの慌てる声が聞こえて
ナースが一目散に手を上げる
「昔、整理したときに
見た気がする!とってきます!」
哺乳瓶はナースに任せて
俺たちはAをあやしながら
足りないものを、どんどん紙に書いていった
「えっと、おむつと抱っこ紐・・
赤ん坊用の着替え・・・」
「ケツ拭く用の濡れティッシュとか」
「あ、あと俺・・
赤ん坊用には保湿用のクリームが
必要だって聞いたことある」
「そうか!保湿か・・・」
「後は赤ん坊用の小さいベッドと」
「おもちゃも必要だよなァ?」
「おしゃぶりも要る!」
「次は縄張りの島だったな・・
全部揃えられるだろうよぃ」
「うえええええ”んん!!!」
「よしよし〜ごめんな〜・・
何にも揃ってなくてよぃ・・・」
気休めではあるし
やり方はよく分からないが
ゆらゆらと、揺らしてあやし続ける
すると食堂の扉が開き
ナースと、哺乳瓶を持ったナース長が
慌てた様子で入ってきた
「哺乳瓶よ!消毒済みだから
すぐに使えるわ!」
「助かった!厨房にサッチがいる!
渡してきてくれよぃ!」
「了解!」
ナース長は哺乳瓶を
厨房にいるサッチに届けると
すぐさま、Aのところへ駆け寄る
「か、可哀想に・・・・
突然こんな・・・
むさ苦しい所に飛ばされて・・」
「あぁ、まったくだよぃ」
「ハッ!!
マルコ!!ちゃんと手洗った!?
赤ちゃん触るときはちゃんと!!
手を洗ってきなさいよ!」
「失敬な!洗ってあるよぃ!」
「というか、全然泣き止まないじゃない!
アンタのあやし方が下手くそなのよ!
ちょっと代わりなさい!」
「ば、ばか、そっと抱き上げろよぃ!
危ねぇだろうが!!」
「分かってるわよって!」
ナース長に無理矢理
Aを引きはがされて
ナース長の腕の中であやされる
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年12月23日 1時
