検索窓
今日:35 hit、昨日:18 hit、合計:21,796 hit

ちびマルコ9 ページ13

ビスタさんがギリギリと
歯を食いしばって
私に向かって指さした


「お前の一発ギャグを
聞きたいんだよ!」


「指ささないでください
あと一発ギャグは絶対にいやだ」


「クゥゥゥゥ!
マルコ!反撃できるか!?」


「・・・・できねぇよぃ」


「ほんとか!?
Aが好きだからって嘘ついたら
承知しないぞ!」


「すぅっ!!?」


マルコさんは顔を真っ赤にして
声を裏返しながら言った


「好きじゃねぇよぃ!!」


「エー・・・
好きじゃないんですね・・
ショックだなぁ・・・・」


あからさまに落ち込んでみせると
マルコさんは慌てて
何か言おうとする直前で
ビスタさんに早くしろ、と促された


「んぐっ・・・」


私はその様子をナースさんたちと
見合わせて、くすくすと笑う

マルコさんが青の4を出したときに
私はふっと笑って
パサ、と青の1を3人に見せびらかした


「上がりです、おつかれ!!」


「ぐあああぁぁ!!
マルコの馬鹿野郎!!」


「う、うるせぇ!」


「ほら、二人とも
いざこざ起こしてるうちに
ジョズもリーチよ」


と、ナース長が
温かいサングリアを飲みながら
二人に教えてあげていた
ジョズさんはにっと口角を上げて


「UNOだ・・・」


緑の1をカードの山に重ねた


「んぐおおおお!
何色だ!?あいつ何色持ってる!?」


「おいドロー4置くなふざけんなよぃ!」


「うるせぇ!たぶん俺とお前の
一騎打ちだよ!黄色で!」


マルコさんは渋々
カードを新しく4枚引いて
彼が何気なく出した黄色の4に
ジョズさんが叫び声をあげる


「やああああああバカああああ!!」


「ふふ、着替え覗かれた女の子みたい」


「やかましいぞ!外野!」


「いいから早く引きなさいって」


ジョズさんは渋々新しくカードを引き
勝負は3人の中で停滞し始めて
最終的に決まった敗北者は・・・・


「よっっっっし!!
マルコの負けーーーー!!」


「っう・・・ちくしょう・・・!」


マルコさんは嫌々ながらも
最後に残ったカードを伏せて
席から立ち上がり
皆の前に立って


「か、関節と関節を合わせて
関節キッス!!」


「ぐはぁっ!!!!!!!!!」


「Aが吐血した!ナース長〜!」


「重症だわ、もう助からない」


「カワイスギテシヌ・・・」


「だっはっはっはっは!!
こりゃ傑作のギャグだなァ!!!」


「可愛いって言うなよぃ!
ほら!さっさと次進めろよ!」


マルコさんは恥ずかしそうに
皆の前から退場して
観戦する側に回った

ちびマルコ10→←ちびマルコ8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
73人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ロモォコ | 作成日時:2021年12月23日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。