悪女 8 ページ8
彼は煙草を1本口に咥えて
ライターでシュボッと火をつける
そして息を吸って、はぁ、と吐き
煙草の先から煙が出て
彼の口からも一筋の煙が出てきた
か、か、か・・・・!!!
「カッコいいいいい!」
「はい、お終い」
「もう!?
もーちょっと、あと少し」
「ん”〜〜
仕方ないねぃ・・・」
また彼が煙草を吸って吐くのを見て
胸がどきどき、と高鳴る
やばい、かっこいい
好き、むり・・・
1本吸い終わると、灰皿に
吸殻を潰して、机の上に置いた
「キスしても?」
「おいで」
彼に抱き着いて、上を向くと
マルコさんも私の頬に手を添えて
目を閉じて
ちゅ、と優しく唇を重ねた
少し空気を吸うと
煙草のにおいが鼻に抜けていった
煙草の匂いと混じって
彼の香りも混じっているのが
私にとっては心地が良かった
「ふふ、マルコさんの香りもします」
「へェ、どんな匂いだよぃ?」
「マルコさんって感じです」
「くくっ、いい匂いか?」
「えぇ」
ぎゅ、と彼を抱きしめて
煙草の匂いがついた香りを楽しんだ
首の辺りの匂いを嗅ぎたくて
顔を近づけると
「こしょばゆいよぃ」
「えへ、えっへへへ!」
ぎゅっと彼も腰に手を回して
私を抱きしめてくれる
すると、急に目の前が反転して
気づけば私はベッドの上で
マルコさんに押し倒されていた
「抱きたくなった、いいかよぃ」
「わああああド直球!!
ちょ、待ってくださ」
「無理だ」
「んっ」
唇をキスで塞がれてしまい
そのまま、煙草の香りに誘われて
する、と彼の背中に手を回した
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あの女の盛った毒の症状が和らいだのは
夜明け近くになってからだった
許せない、許さない・・・
あんな女、あんな女のどこに
マルコは惚れたのよ
マルコも、マルコだわ
あいつ、私を殺す気で・・・!
「あいつら、許せない・・・っ」
ガチャ、と乱暴に電々虫を取り
プルルと海軍に密告しようと
電話を掛けた途端
コンコン、と扉がノックされた
誰よ、こんな時間帯に
私は覗き穴を覗き込む
マントを着ていたが、一瞬で分かった
「マルコ!」
彼が、私に会いに来てくれた
あぁ、ほらね
きっと彼女がヒステリックでも
起こしたんでしょ
それで嫌になって私のところへ
「わかってるわ、上がって?」
しかしマルコは家に上がることなく
外で少し話したい、と言ってきた
私は上着をすぐに着て
沈黙のまま、彼の後をついていった
そして森の中に入った瞬間
パァン、と銃声が鳴った
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ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (
レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました！大好きです！！更新楽しみにしてます！！(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年9月26日 2時
