色んなBOXシリーズ〜お題が変化していく部屋〜2 ページ49
ちゅ、ちゅ、と何回も
唇を軽く重ねる
っはぁ、と息を零して
彼の肩に手を添えて、少し
体をマルコさんに寄せる
互いの息が乱れてきて
少し彼から体を離す
「まだ10回だよぃ」
「ンン、数えてるんですかっ」
「まァ、大体な・・・」
彼は私を抱きしめながら
後ろに置いてあるベッドに目を向けて
「ベッドに座って休憩するかよぃ」
「えっわ、ぁっあ」
マルコさんに抱えられて
真っ白なベッドに降ろされる
そして、休憩すると言ったのに
ちゅ、とまた唇が重なる
苦しくなって、んん、と唸ると
マルコさんは名残惜しそうに
唇を離してくれた
「い、一度落ち着きましょ!」
「・・・仕方ねぇな」
隣にマルコさんも座って
肩を抱かれながら
ふぅ、と息をついた
ふと、お題の方向を見ると
あと97回と回数が減っていた
「確かに回数は減ってますね・・
本当に出られるのか、怪しいけど」
「出られるよぃ、保証してやる」
その発言で胸の中にわずかな
疑心が生まれてくる
こういう状況で、迂闊に行動するのは
彼の性格だと考えられない
「・・・なんだかマルコさん変・・」
「ン、ン〜〜??
いつも通りだよぃ・・・・」
「あ、目逸らした
・・・何か隠し事してます?」
「シ、シテナイ・・」
「・・・もしかして
この部屋、一度誰かと入ったこと・・!?」
「やめろ、思い出したくないよぃっ・・!
エースの奴、問答無用だったんだぞ!」
「やっぱりあるんじゃないですか!
って、エースさんと!?
そういえば・・この間
マルコさん、元気がないときが
ありましたね・・」
「・・・まさにその時だよぃ・・」
「ち、ちなみに・・お題は・・・?」
「・・キ、キスしないと・・
出られない部屋だ・・・」
その言葉を聞いて、あちゃーと
顔を覆ってしまった
「な、なるほど・・・だから・・
この部屋のことを知ってるんですね・・」
「あぁ、この空間を作ることが
できる能力者を捕まえて・・
それで、俺とお前のいる空間で・・
能力を発動してもらったんだよぃ・・」
「なるほど・・・
・・・ん、なんて・・・?」
「ハッ!しまった!!」
マルコさんは慌てて口を抑えたが
もう遅い、事実を知ってしまった
「なんてことするんですか!
なんて危険で馬鹿なことを・・」
「ぐうの音も出ねぇよぃ・・・」
「私たちが閉じ込められてる間に
皆が危険な目にあってたら
助けに行けないんですよ!?」
「はい・・・」
ガミガミ、と
私はマルコさんを叱り続けた
色んなBOXシリーズ〜お題が変化していく部屋〜3→←色んなBOXシリーズ〜お題が変化していく部屋〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (
レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました！大好きです！！更新楽しみにしてます！！(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年9月26日 2時
