喧嘩勃発 6 ページ42
ナース長に頼まれて
地下にある保存室から
薬の材料をとってきてほしいと
言われたので
ガサゴソ、と漁っていると
部屋の中に誰かが入ってきた
ナースさんかな、と思って
扉の方へ行って
その人の姿を確認した途端に
私はバッと姿を隠した
な、なんで・・・マルコさんが・・
彼も私の気配に気が付いたらしく
「誰かいるのか?」
と、部屋の奥へ進んでくる
ど、ど、どうしよう・・
とりあえず、奥へ行こう
そろ〜と身をかがめながら
進んでいくと
何かの箱に体が当たってしまい
その上に積んであった
いくつかの箱がガタガタ、と落ちてくる
しまった・・・!
頭を手で抱え込んで落ちてくる箱から
身を守ろうとして、ぎゅっと目を瞑る
箱が落ちる音はしたが
体に当たった感触がない
恐る恐る目を開けてみると
彼の体で覆われていて
守られていた
「・・・大丈夫かよぃ」
「・・はい・・・
ありがとう、ございます」
気まずくって
彼の目を見れなかった
お礼の声もぎこちない
目を伏せながら
彼の前から立ち退こうとすると
がしっと肩を掴まれた
「まだ許せないか」
はっと彼の顔を見ると
弱弱しく、そう呟いた彼の顔は
目に隈ができていて
若干、やつれている表情だった
心の奥がズキリ、と傷む
「・・・・あの武器は
Aが、弟が・・・
私のために一生懸命
色んな人と相談を繰り返して
作ってくれた武器なんです」
両手で彼の顔を優しく包むと
彼は私の手を愛おしそうに包む
「おもちゃ、なんて言って悪かった
イラついちまったんだ
・・・俺以外にAを
守れる奴なんて
居てほしくないって思ってよぃ」
「え、っと・・・
それは嫉妬ってことで
いいんですか?」
彼をからかうように聞くと
マルコさんは私の腰に手を回して
抱きしめながら答えた
「あぁ・・・存分に笑ってくれ」
「笑いませんよ」
私も彼を抱きしめながら
怒りすぎて、ごめんなさい、と
彼に謝った
「いいんだ、Aはそのままで
俺が気に障ることやったら
すぐに怒ってくれ」
「じゃあ、遠慮なく」
ふふっと笑いながら
彼から離れようとすると
強い力で、それを制された
あ、あれ?
「頼む、少しだけ
補給させてくれよぃ」
「わあっ!!?」
彼は私を抱き上げて
机の上に座らせると
ちゅ、ちゅ、と何回も彼に
首にキスされる
「っほ、補給て・・・・っ」
「ン・・・生き返るよぃ・・・」
彼はそう呟くと
私の首に歯を立て始める
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (
レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました！大好きです！！更新楽しみにしてます！！(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年9月26日 2時
