喧嘩勃発 3 ページ39
Aを怒らせてしまった日の夜
彼女の衣類や荷物がすべて
ナース長に持ってかれて
項垂れつつも、今日分の仕事を
終わらせた
・・・仕事をして、少し
冷静さを取り戻すことができた
よし、Aのとこに行こう
行って、許してもらえるまで謝る
医務室の横にある
ナースたちの部屋の扉を
コンコン、とノックする
するとナースが笑いながら
はーい、と元気に出てきた
「っと、マルコ隊長・・・
い、如何しましたか・・・?」
ナースは俺の姿を見るなり
冷や汗をかき始める
・・・Aから聞いたんだろうな
「夜中に突然悪いな・・・
A、いるだろぃ
用があるから出てきてほしいんだ」
「そ、そうですか・・・
ええと、その・・・」
ナースがたじたじ、と
後ろを見ながら悩んでいると
部屋の奥から小柄なあの子が
ヅカヅカ、と歩み寄ってきて
ナースの隣に仁王立ちした
「しばらく近づくなって
私、言いましたよね?」
そう言ったのはAで
眉間に皴を寄せて
俺に言い放つ
ぐっと寂しい感情を抑えて
俺は彼女に用件を伝えた
「そうなんだがよぃ・・
謝りに」
「今、貴方に謝罪されても
私の怒りは収まりません
大人しく、私から
距離を置いてください」
じゃあさようなら、と
彼女は乱暴に扉を閉めた
ふぁ〜、と口から
魂が抜けていく感覚で
その日の夜はどうやって自室に
帰ったのか分からなかった
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次の日の朝
起きて、隣にいつもの
ぬくもりがないことに
寂しさを感じて、それでも
いつも通りに準備をして
洗面所へ向かう
「おはよう、マルコ」
イゾウが長い髪の毛を
かきあげながら
俺の肩にポン、と手を置いて
ニヤニヤ、と口角を上げながら
挨拶をしてきた
「・・・おはよう・・」
「元気ねぇな」
はっはっは、と彼は笑いながら
「大丈夫だって
Aも、時がたてば
許してくれるさ・・・
なんなら、今日の朝
いつも通りに挨拶でもしたら
意外と機嫌が直ってるかもな?」
そのイゾウの言葉を真に受けて
洗面所で準備を終えた後
俺はいつものように
Aに、おはようと言ってみたところ
「おはようございます」
返してはくれたが
・・・酷く冷たい声だった
ショックで固まっていると
俺はいつの間にか奥の席に
座らされていた
周りの隊員が俺を奥の席まで
運んでくれていたそうだ
「・・・ありがとうな」
「いいんすよ」
早く仲直りできるといいっすね、と
小声でそう励まされた
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ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (
レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました！大好きです！！更新楽しみにしてます！！(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年9月26日 2時
