喧嘩勃発 1 ページ37
マルコの手を払いのけて
氷のような冷たい瞳で
彼女は彼に
しばらく近づかないでください、と
それだけ言って去ってしまった
マルコは呆然と、去っていく
彼女の後ろ姿を見つめていると
吹っ飛ばされたエースが
頭から出てる血を拭いながら
マルコの様子を伺いに来た
「な、なんだぁ?マルコ・・
いきなり青ざめやがって」
「ぷーっくっくっく・・
マルコォ、やっちまったなぁ!?」
「ありゃ時間がかかるぞ
相当、ご立腹だな・・・」
エースに混じって
他の兄弟たちも、やんやと
集まってきた
あーあー・・・当の本人は
固まって動かなくなっちまって・・
マルコとエースの喧嘩の制裁のため
駆け付けた親父も面食らっていた
「どうしたぁ?
マルコとエースが
喧嘩してるんじゃなかったのか?」
俺は苦笑いしながら
親父に一連の出来事を説明する
「いーや、親父・・・
マルコとAの喧嘩だぜ
・・喧嘩ってより・・
マルコがAを怒らせたんだ」
詳しい会話はよく聞き取れなかったが
あの温厚なAが
マルコの手を払いのけるほどに
「だからマルコが青ざめてんのかァ」
あいつの様子に視線を移すと
つんつん、とエースが指で突いても
反応はない・・・
全員が思った
これは明日からが楽しみだ、と
-------------------
Aが、珍しく怒りながら
ナースたちの部屋に入ってきて
今日から、ここで寝泊まりすると
言い出した
「ちょ、ちょっと
いきなりどうしたの?
マルコとなんかあったの?」
「・・・はい」
喧嘩しちゃって、と彼女は
白状した後
元々Aの寝床だったところに
持っていた荷物を収納していく
まぁ、詳細は別日に聞くとして
「・・・Aの着替えって
マルコの部屋に置いてあるんだったかしら?」
「えぇ、後で・・・
・・・取りに、向かいます・・」
彼女は口ではそう言っているが
どう見ても嫌な顔をしていたので
無理はさせまい、と
私が代わりに行ってくるわ、と申し出た
「もう顔も見たくないって感じだし」
「い、いいんですか・・!」
彼女は
ぱぁぁっと笑顔になって
お願いします、と頭を下げた
マルコの部屋をノックすると
いきなり扉が開いたので
びっくりしてしまった
「びっくりするじゃないの」
「・・・なんだ、お前か・・
何の用だよぃ・・・」
な、なにコイツ・・・
いつもより覇気がないし
なんか、しょげてるし・・
もしかして、喧嘩じゃなくて
「アンタ、Aのこと
怒らせたわね?」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (
レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました！大好きです！！更新楽しみにしてます！！(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年9月26日 2時
