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潜入捜査 27 ページ36

いいんだよ歯形事情は
もう無視してくれ、と
心の中で呆れて
彼らのヒートアップしていく
口論と喧嘩を見守る


「Aは誰かがいないと
自分を守ることができねぇ!!」


「決めつけてんじゃねぇよ!
マルコがそうだって
思い込んでるだけだ!」


見守る、とは思ったものの
口論の中心が私なので
少々気まずくなってしまう
自分を守る術は、確かに・・・
私ひとりじゃ・・・

その時、私はある物を思い出す
そうだ・・・!!
カバンの中を漁って
Aから貰い受けた
海軍開発の秘密兵器を手に取る


「お、なんだそれ」


「裁縫キット?」


「可愛い発想ですね・・」


「う、うるせーや
なんなんだって、それ」


私は裁縫キット、と隊員さんに
可愛い勘違いをされた
秘密兵器の箱を開ける

その中には説明された通り
10個の白い球と
拳銃のような注射器が一つ
そして液体を入れるための
カプセルが5つあった


「Aから貰った
海軍開発の秘密兵器です」


「お、良いもん貰ったじゃねぇか」


「ですよねっ!」


「これがあれば
Aも自分で身を守ることが
できそうだな・・」


「そう、そう思って・・」


私は丁度エースさんを吹っ飛ばした
マルコさんに向かって
マルコさーん、と大声で呼んで
こちらに振り向かせた


「ん・・・?なんだよぃ?」


彼は口の端から出た血を
手で拭いながら、こちらに来てくれて
私の手の中にある秘密兵器に
視線を移した


「これ、Aから貰った
海軍開発の秘密兵器なんです!」


「・・・・へェ・・」


彼はじぃーっとその秘密兵器を見る
私は箱の中身を見せながら言った


「これがあれば
私も、一人でも身を守れますよね」


だからそろそろ喧嘩はやめて、と
言おうとした時・・・
彼は私の言葉に頷くことなく
ぱっと秘密兵器を私の手から取って


「こんなおもちゃみてぇなモンで
Aを守れるわけがねぇよぃ」


その言葉を聞いた瞬間
驚きや、悲しいという感情より先に
すごく・・ものすごく・・・
頭にきてしまった

彼はその様子をいち早く察して
慌てて謝罪をしたが
頭に血が上った私には届かなかった


「わ、悪い・・言い過ぎた・・」


「返して」


半分、無理矢理
マルコさんの手から
おもちゃ、と呼ばれた兵器を奪って
スタスタ、とそのまま
ナースさんたちがいる部屋に向かう

彼は焦って私を呼び止めるために
私の肩に手をかけるが
それをバシッと払いのけて


「しばらく近づかないでください」


と、言い放った

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ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました!大好きです!!更新楽しみにしてます!!(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2021年9月26日 2時

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