潜入捜査 26 ページ35
船に着いたら、家族が
口々におかえりー、と言ってくれる
私もすっかり安心しきって
「ただいま!」
と、返す、が
その中で一人
おかえり、とは言うが
不機嫌な顔をして
頬を腫らしている人が食堂にいた
「エ、エースさん・・・?
どうしたんですか?そのお顔」
「あー・・・」
彼は私を見た後に
すぐにマルコさんの方を睨んで
「どっかのあほ鳥に
ブン殴られた」
「そういえば・・
防御もろくにできねぇ餓鬼を
ぶっ飛ばしたなァ」
私の後ろにいた
マルコさんも喧嘩を売られたことを
言葉と威圧で感じ取って
彼も挑発するように言葉を零す
「お前が俺のいない間に
勝手な真似したのが悪ぃんだよぃ」
「おーおー、それは悪かったなァ
てめぇの女を信用できない奴だもんな!」
怖くて後ろが見れない・・
マルコさんは声色を先ほどより
低く、怖い声で言う
「・・・エース、表出ろ」
「上等だ!!今度こそぶっ飛ばす!」
甲板へ出ていく二人を
慌てて止めようとするが
周りにいた隊員さんに止められる
「や、やめとけA」
「でも・・・!」
「お前行ったら怪我するだけだぞ!
親父呼んでくるから、待ってろ」
納得はしていないが
分かったと言って引き下がる
それでも心配なので
食堂を出て、巻き込まれないところで
彼らを見守った
二人の周りからは人が避難して
皆も離れて見守っていた
「Aを一人で行かせることが
危険だってこと、理解しろ」
「それは十分理解してるさ
でもな、Aが行くことを
自ら望んだんだぞ!!
妹のお願い聞いてやるのは
兄貴の務めってモンだろ!」
「・・・もしAを一人で行かせて
何かあったらどう責任取るつもりだ
前みたいに、捕まえられたらどうする!?
辛い思いするのはお前じゃねぇ!Aだ!」
「俺が連れ戻してやるさ!
辛い思いをする前に必ず!」
「それは俺の役目だ!邪魔すんな!」
「なんなんだよー!!」
珍しくマルコさんも
本気で怒ってるなぁ・・
ドカドカ、と殴り合って
エースさんが劣勢かと思いきや
「この鳥野郎!!
Aが歯形つけられてるの
見るたびに
可哀想に思っちまうんだよ!
少しは控えろ!!」
「っ!?」
エースさんの言葉で動揺した
マルコさんは
顎にエースさんの拳が入った
っていうか
今、その話関係なくない・・?
やめてくれない・・・?
「うるせぇ!!
見えるとこを噛んだ覚えはねぇよぃ!」
「嘘だ」
「おう、嘘だな」
「思いっきり見えてる」
やめてくれない????
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ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (
レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました！大好きです！！更新楽しみにしてます！！(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年9月26日 2時
