潜入捜査 20 ページ29
彼は慌ててシャワーの方へ向かい
騒ぎ声で起きた二人も
だるそうにベッドから出てきた
「くそ・・・きもちわりぃ・・」
「う・・・しまった・・
今日は会議だったわね・・」
「ほら酔い止めの薬ですよ」
彼らに薬と水を飲ませると
少し気分が楽になったようで
各自で準備を始めた
「さて、と
わさびー、帰る支度しようね」
「ガゥ!」
「ご、ごめんね・・・
昨日はうるさかったね」
彼は寝不足なようで
不機嫌そうに鼻息を鳴らす
リンゴをもう一つ食べさせて
なんとか落ち着いてくれた
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「えぇ!?それじゃ・・
・・・しばらく会えないの?」
「う、うん・・・
ごめんね、せっかく
友達になってくれたのに・・」
私は学校に来て
ここで友達になってくれた
マルガリータちゃんに
今日からしばらく
学校を休むことを伝えた
「そっか・・少し残念だけど・・
でも、また会えるなら
私は学校でいつでも待ってるよ!」
「・・ありがとう」
もう一度、この子と
会える時は来るのだろうか
嘘をついて罪悪感を感じながら
私は今日も彼女と昼食を共にした
「マルガリータちゃんは
たしぎ先生と仲が良いの?」
「うんっ、たしぎ先生ね
よく保護した子供に会わせてくれるの
その子たち可愛くってね
あ、キャロルちゃんが帰ってきたとき
一緒に行こうよ!
歓迎してくれるよ、絶対!」
「フフフ・・・じゃあお邪魔しようか」
「うん!約束ね!」
Aから、ここの学校は
戦争の孤児を保護して
教育しているという話だったけれど
きっと、先生たちが良い人なんだろう
マルガリータちゃんもだけど
全体的に笑顔が多い
良かった、子供たちが
笑顔で暮らせる場所があって
胸の奥がほわほわ、と
温かくなるのを感じて
来て良かった、と心底思った
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放課後になって
マルガリータとお別れをした後
私はAに頼まれていた通り
学校の設計図を片手に
からくりが
作動してしまいそうな箇所を
徹底的にマークをつけていった
生徒たちが、からくりを
作動させないために
明日は学校が休みなので
そのタイミングでからくりを
停止させていくらしい
「ン〜・・・
後は保健室かな・・・」
教師たちも、もう本部に
戻っているので
校舎内は静かだ
カラスの鳴き声しか聞こえない
ガラ、と保健室に入って
奥へ進み、ベッドの横にある
柱にきゅっとマークをつける
「よし、これで」
その時
ガチャ、と保健室の扉が
閉まった音が聞こえた
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ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (
レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました！大好きです！！更新楽しみにしてます！！(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年9月26日 2時
