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潜入捜査 16 ページ25

シャワーを浴びた後
タオルで髪の毛を乾かしながら
シャルリアさんが作ってくれた
温かいスープを飲みながら
私とクロコダイルさんは
ここまでの経緯を話した


「なるほどね・・・
とりあえず、もう薬が売られることの
危険性はなくなった

・・・生徒たちの依存症状が
出始めてからが本業だ」


「犯人は捕まえなくていいの?」


「うん、元より目的は
薬がどのように作られているか
それを知るために犯人を捕まえたかった」


学校のからくりの中に
その薬が作られた形跡があるのなら
その必要はなくなる、と
彼は早速、電々虫を手に取って
連絡をし始めた
そして終えると、私たちの方を向き直す


「・・・これで、とりあえず
一連の事件は落ち着いた・・
二人とも、ありがとうございます」


「だが、完全に終わりじゃねぇよなァ」


「ですね」


問題は、犯人の正体


「その人は
元の世界に帰りたがってるのか」


「・・・うん
家族に、会いたいって・・」


異世界人だと思う、と零すと
Aはキッと顔をしかめた


「すぐに保護しなくちゃ・・・」


「でも、異世界人は
20歳を超えると、世界の間を
行き来できないの
・・・彼はどう見ても成人してた
帰る方法はある、だけど・・
望みはかなえてあげられない」


それを聞いたAは驚いて
悔しそうに拳を握り
そっか、と零した


「今、海軍兵さんに
海軍本部内を探して貰っている
保護したら、その後は考えよう

俺も探しに行ってくる
二人は休んでて

じゃあシャルリア様
二人をお願いします」


「えぇ、気を付けてね」


彼は身だしなみをさっさと
整えてから
部屋を忙しなく出て行った



------------------



犯人の異世界人
胸騒ぎがする
早く、保護しないと

能力を発動して
空からそれらしき人物を探す

その時、見張りの兵から
一つの連絡が入った


『Aさん、怪しい人物が
南の方角、3番出口付近です』


「すぐに行く
手出しはだめだよ」


ぐいん、と方角を変えて
急いで報告のあった場所へ急いだ


その場所に着くと
一人の怪しい人物が
倒れた見張りの兵士たちの
中心に立っていた

すぐさま、倒れていた兵士の
息があるかどうか確認する

良かった、息はある・・・


「少し眠ってもらっただけだ
殺してはいない」


「そうか、それは」


闇を自分の影から出して
ぐっと槍のように成形する


「ご立派だな」


「やる気か、片割れ」


彼も手を横に伸ばして
ぐぐっと、掌を握った

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ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました!大好きです!!更新楽しみにしてます!!(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2021年9月26日 2時

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