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悪女 3 ページ3

午後の昼下がり、家でゆっくりと
いい匂いの紅茶を飲んでいると
コンコン、と扉がノックされた


「はいは〜い!マルコでしょ〜?」


ガチャ、と扉を開けたら
そこにいたのは、あら可愛い
幼稚な背丈の女の子
しかし、左手の薬指には銀色の指輪
こいつが、マルコの


「あ、ごめんなさいねぇ
間違えちゃった」


「・・・あの、白ひげ海賊団の
使いの者ですが・・
マルコさんの代わりに伺いました」


「どうぞ、入って」


「失礼致します」


対面の席に案内して
美味しい紅茶を彼女の前に出す
勿論、毒は入ってない
少し気分が悪くなる薬を入れてるだけ


「ご丁寧にありがとうございます」


「遠慮しないで、飲んで
美味しいのよ、その紅茶」


飲むように勧めてみたが
生憎、彼女は警戒しているのか飲まない
っち、失礼なやつね
むかつく、むかつくからさっさと
話を済ませてしまおう


「薬草のことだけど〜
やっぱりマルコに直接渡したいかな
奥さんは知らないだろうけど
私たち、随分と長い付き合いなの

きっと彼も私に会いたがってるわ」


一瞬、彼女の瞳が揺らぐ
そうよ、不安になりなさい
私にマルコが盗られるんじゃないかって
不安になれば、なるほど
貴方は沼の中ではまっていく
そこから私は彼女の精神に
畳みかけた


「あ、全然関係ない話なんだけど
奥さん、もしかして悩んでる?」


「何のことでしょうか?」


「えーっとね?
夜の、ことなんだけどー

もしかして奥さん
夜するときに、マルコが
全然会話してくれないとか
した後の態度がドライ〜とかって
悩んでると思うけど〜

大丈夫っ!
マルコは昔からそんな感じ!

私とした後も、態度が塩だったもん〜
なんならタバコも吸っちゃうしさ〜

まぁ、そのタバコのにおいするキスも
いいもんだよねぇ?!」


くっくっく、と笑いながら
彼女の方を見ると
すん、とした顔で
なんともなかったかのように
部屋の窓を見た
冷静なふりしてるけど
本当は、怒ってるはず
この後船に帰って
ヒステリー起こせばいいわ
そうすればマルコは離れていく


「薬草はまだでしょうか・・?
私はマドラスさんみたいに
暇ではないので・・・
早めに頂けると光栄です」


「・・・そうだねぇ、ごめんねぇ」


なんなの、こいつ
めっちゃむかつく
私は席を立って、机の引き出しから
銃を取り出して
彼女の額に突き付けた


「その左手の指輪・・・・
私にくれるなら、薬草渡してあげる」


ニヤ、と口角を上げて
私は言い放った

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ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました!大好きです!!更新楽しみにしてます!!(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2021年9月26日 2時

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