潜入捜査 9 ページ18
マルガリータちゃんたちは
海軍本部に設立された寮に帰るようで
放課後になると一斉に生徒は寮に帰るのが
この学校の習慣らしい
私は彼女に別れだけ言った後
適当な口実をでっち上げて
放課後は少し残る、と
スモーカーさんに伝えておいた
彼も私が調査のために残ると
信頼してくれているので
一人で校舎に残ることを
了承してくれた
教員方も、本職の仕事を行うために
海軍本部の方へと帰って行った
静まり返る校舎の中で
私は黙って屋上に向かう
この学校の予備の鍵を事前にすべて
貰っておいてよかった
ガチャ、と
屋上へ続く扉を開けると
葉巻を吸いながら
オールバックの紳士が
にこりと微笑んだ
「こんにちは、お嬢さん
随分と遠くからご苦労だな」
「ど、どうも・・・・」
身構えながら屋上の扉を閉めて
彼に一歩近づいた
「クハハハ・・・
そんなに怯えなくとも
お前に手出しはしない」
後の処理が面倒だ、と
彼は葉巻を吸って煙を吐いてから言う
風邪によって葉巻の香りが
こちらにくる
んん、独特な匂いだな・・
「さて、呼び出した理由だが
我が校を金輪際、嗅ぎまわるのを
やめてもらおうか?」
彼はそう言って、手の中に
小さな砂嵐を作り
脅しのように私に見せてきた
こ、こ、こわあああああい!!!
私は怯えながらも
彼に質問をした
「嗅ぎまわられたくないことに
心当たりがあるんですか・・・?」
「いいや?
俺は俺のシマで起こったことは
てめぇで片付けたいってだけだ」
分かったら、さっさと、と
彼は言い出してから
私の後ろに何かいるのに
気が付いたようで
ちっと舌打ちをして
「声、出すんじゃねぇぞ」
「え・・・?・・っわ!」
私は口を手で抑えられて
そして小脇に抱えられて
物陰に隠れた
う、く、苦しい
結構しっかり、口を抑えられて
息苦しかった
「っ・・・・ン・・」
「ん?苦しいのか・・・
クハハハ・・いい気分だな・・」
彼は手を緩めるどころか
逆にもっと口を鼻を
手で強く塞いだ
死ぬぅっ!!!!!死ぬわ!!!!
「ン”〜!!」
「クハハハハ!!!」
最低!!!クズ!!!
っていうか声出したら
駄目だったんじゃないのか!!
もがいていると
彼は途端に手を緩めて
静かにしてろよ、と小声で
なぜか私が叱られた
な、なんなんコイツゥ!!
クロコダイルさんは屋上の
扉を方をじっと見ているので
私も彼の視線の先を見つめた
するとそこには
仮面をつけた明らかに
怪しい者が屋上の床を探っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (
レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました！大好きです！！更新楽しみにしてます！！(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年9月26日 2時
