潜入捜査 3 ページ12
エースさんが待てよ、と
連絡をかけ直そうとした
ラクヨウさんの手を止めた
「たまには妹の一人立ちに
協力してやったらどうだよ?
Aだってまだ20代だぜ?
冒険したがるのは仕方ねぇことだ」
「エースさん!」
そうだ!そうだ!、と
私は心の中でエースさんを応援した
「エース、あのなぁ
もしもAがピンチになったとき
俺たちはすぐに、守りに行けないんだぞ?」
「心配いらねぇだろ
海軍本部には弟のAもいるし
あいつは強いし、鼻もきく
簡単にはAに手出しさせねぇ
それに今じゃ、Aも簡単に
のせられるような女じゃねぇ」
どうだよ、とエースさんは
自信満々で兄たちに言った
うっと食い下がったのを見て
私もハルタさんの腕から抜け出し
お願いします、と頭を下げた
「何かあったら頼れる姉でいたいんです!
お願いします!無傷で帰ってきますから!」
「んん〜・・・」
「俺からもお願いだ!!
もしも、Aに何かあったら
制裁は俺が受けるから!!」
エースさんと一緒に頭を下げて
もう一度、強く
お願いします、と頭を下げた
しばらくずっと頭を下げてると
頭を上げろ、と言われた
「わかったよ・・・
親父には頼み込めば
許してくれるとして・・
ん〜、だけど・・・マルコ・・」
「大丈夫、マルコさんには
私から話しておきます!」
「だ、大丈夫かぁ?
軟禁されそうで怖いぜ」
な、な、軟禁・・・?
なんだか恐ろしげな単語を
聞いてしまった・・・
私は冗談、だと笑い飛ばしたくて
はは〜と乾いた笑いを零す
「そんな、馬鹿な〜!」
「いーや、本当に気をつけろ?
Aを娶ってから
あいつかなり狂気じみてるぞ」
「そ、そうなの・・・?!」
どうしよう、海軍本部に
単独で行くって言ったら
私、軟禁されるの!?
わ、わ、わぁ
「ちょっといいかも・・」
「ワァァァァ!?
A、しっかりしろぉ!!」
ナミュールさんに肩を掴まれて
ぐわん、ぐわんと揺らされる
目が回る〜〜〜わぁ〜〜〜
「マルコには黙って行ったほうが
面倒は少ない・・・」
「そしたらあいつが帰ってくる前・・
今日中にはわさびに乗って
出立しないとな・・・」
「は、はいっ!!」
ぐるぐる、と目を回した状況で
びしっと敬礼をして
食堂をフラフラ、と出ていき
荷物を整えて
親父とナースさんたちにも伝えてから
私はマルコさんに黙ったまま
わさびに乗って出立した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (
レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました！大好きです！！更新楽しみにしてます！！(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年9月26日 2時
