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悪女 1 ページ1

とある島に到着してから
ナースさんたちが騒がしい
理由を聞いても
ないしょ、と言って
はぐらかされてしまう


「何か知ってます?」


私は船でお留守番していなさい、と
ナース長たちに言われて
大人しく、サッチさんと一緒に
料理の下ごしらえを手伝う


「あー・・・」


サッチさんは苦笑いをして
話そうか迷った後
実は、と話を聞かせてくれた


「この島にある薬草が
親父にすごく良く効いて・・
その薬草を、とある女から
買いに行ってるからだな」


「・・・とある、女性?」


「そう、マドラスって奴で
これがまた厄介なんだよ・・」


厄介、その理由になんとなーく
嫌な予感がしたので
そこは根掘り葉掘り
聞かないことにした


------------------------


島に到着した瞬間に
私たちはすぐに上陸をする
Aは絶対に
会わせることはできない

だけど上陸しないわけにもいかない
あの女の育てる薬草は
お父さんの病気に効果的

悔しいけど、逆らえない


「いい?絶対に・・
Aの存在を知らせてはだめ」


「「はいっ」」


あの女が住んでいる家に
私たちは険しい顔をして
ノックをした

は〜い、と聞こえたのは
気味の悪い、甘い声
あぁ、苦手な部類だわ

ガチャ、と扉が開くと
大きな瞳が私たちを見て
きょとん、とした表情を見せた


「あれぇ、マルコは?」


「出払ってるわ
だから今回は私たちが貰いに来た」


「嫌だなぁ、言ったでしょ〜
私、マルコ相手じゃなきゃ
この薬草はあげられな〜い

アンタたちはもちろん
マルコ以外の臭い海賊もお断り」


ピキ、と眉間に皴が入る
あー、本当無理だわ
手が出そうだけど、出したらまずい
薬草を貰えなくなるのは困る


「わ、わ、悪いわね、本当に
今回だけ、が、我慢して頂戴」


「無理かな!」


こ、この女ァ・・・!!
ナースたちも怒りを
抑えられないようで
全員が不機嫌な空気を出してるのに
この女、ひるまない

その時、ついに
声をあげた者がいた


「も〜!!!!
いい加減にしてよ!!
最近はちゃんと臭くないし!!
それにマルコ隊長には
素敵な奥さんができたの!!
だからアンタに振り向かないから!!
ちょーラブラブなんだから!!
マルコ隊長は諦めて、さっさと薬草くれ!!」


「馬鹿!!」


慌てて全員で口をふさぐが
もう時は既に遅かった
マドラスは、笑顔のままで
しかし確かに怒ってる表情で


「フーン・・・奥さん、ね」


あぁもう、嫌な予感する

悪女 2→



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ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました!大好きです!!更新楽しみにしてます!!(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2021年9月26日 2時

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