第142話 ページ49
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それからどのくらい経っただろうか。正直、今も意識が朦朧としていて俺がどんな状態かよく分からない。もしかすると死んだのでは？死因がホラー映画ってめちゃくちゃ憐れじゃん。
「おーいA、生きてるかー？」
あ、すぐ近くでキヨの声が聞こえた。こいつがいるってことは俺、生きてる。
『………終わった…？』
自分でもわかるほど掠れた声で映画が終わったかどうかを聞くと、キヨがいるであろう方向とは逆の方からトントンの声が聞こえてくる。
「うん、終わった。もう大丈夫やで」
こういう時に聞くキヨとトントンの声って物凄く落ち着く。お前ら今日から俺の安眠グッズな。
2人の腕で覆っていた目元をゆっくりと上にあげ、周りの状況を把握する。生徒会メンバーはそれぞれ映画の感想を述べており、恐怖で涙目の人もいれば、余裕そうな人もいた。
とりあえず映画は終わったらしい。
俺は額に掻いていた汗を腕で拭いながら、
『ふぅ、余裕だったな(震え声)』
意地を張った。何かこうでもしてないとマジで泣きそうなんだ。
「嘘吐くなw」
「身体震えてるぞw」
2人からチョップを食らいました。痛いですね。
「さ、今夜はもう終わりや。部屋で寝ようか」
グルッペンのこの言葉で、各々が動き出す。隣にいた2人も離れていった。あぁ、待って。俺を置いていかないでッ。
震えている足に必死に力を込めて立ち上がり、俺は部屋に戻った。
否、戻る予定だった。
「…何でここにいるんだ？」
『お前のせいで寝れねぇんだよ!!』
只今俺はグルッペン総統閣下のお部屋の中にいます。理由は簡単、さっきの映画が怖すぎて1人で眠れないので自分の部屋から1番近い彼の部屋にお邪魔したんです。
「襲ってもいいんならここにいてもいいゾ」
『それじゃあ童貞のトントンのところに行く』
「アイツも男だからなぁ。多分危ないと思うで？」
『…じゃあ今から男として生きていくから』
「ぺ神が喜ぶな」
『そうかそうか、俺に逃げ場は無いんだな』
悲しさを通り越して虚しくなってきた。こうなったらオールしよう。うん、そうしよう。襲われるよりそっちの方が安全だ。
そう考えて、自分の部屋に戻ろうと踵を返す。が、グルッペンに腕を引かれた。続いて、
「…今日だけ、我慢してやる」
少し恥ずかしそうな低い声。
え、つまり俺はここにいてもいいってことなのか？
『…えーと…ちゃんと言わないと俺はわからないんだけど…』
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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