第131話 ページ38
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震えながら待つこと1時間。
リムジンは止まり、目的地である海に着いたのだと悟る。
「おっ、着いたな」
窓をチラリと見たグルッペンがそう呟く。
その言葉を聞き取ったらしいキヨは大はしゃぎで席を立ち、リムジンから降りていった。それに続いて他の皆も降りていく。無論、レトルトもだ。
とうとう誰にもエスコートしてもらえなくなった俺は、悲しくなりながらリムジンから降りる。
『……すっげ』
目の前に広がっていた景色は、晴天の青空に海の透き通った青色。そして、白い砂浜。
「うぇええいい!!!!!!」
「やっほーい!!!」
「遊ぶぞー!!!!」
バサッと俺の目の前で服を脱ぎ捨てて、男共が海に飛び込んでいく。それに恐怖を覚えてしまったのは仕方の無いことだ。
この辺には俺達の他にも人はいて、焼きイカの店やかき氷、焼きそばの屋台などが並んでいた。
『…グルッペンさん、俺の水着をください』
俺の横で目を輝かせているグルッペンに話し掛ける。彼も今にも服を脱ぎ捨てて海に飛び込みそうな気配を纏っていた。
「ん？あぁ、ほれ」
ゴソゴソと肩にかけていたカバンから、水色の水着を取り出すグルッペン。
それを両手で受け取り、着替え場所に向かおうとした時だ。
「目の前で着替えてくれないのか？」
『あんたはバカなのか』
ベシッとそんなことを言ったグルッペンの肩を叩く。公共の場で着替えるなんてどんな変態だ。絶対に着替えないぞ。
グルッペンを軽く睨んで、着替え場所に向かった。
数分後、無事に水着に着替えた俺は、再び海に向かう。
さっきまで俺とグルッペンがいた所には既に彼の姿は無く、海ではしゃいでいる生徒会の中に混じっていた。
あ、皆の腹筋が見えt(((ゲフンゲフン。俺は何も見ていない。
頭を振って今目に入れてしまった彼らの綺麗に割れた腹筋を追い出す。
ふと、乗ってきたリムジンに視線を向けると運転手さんがパラソルとレジャーシートを出してきて、俺のすぐ傍に設置仕出した。
「どうぞ、A様。日焼けは女の敵です」
『あ、ありがとうございます』
礼を言うと、運転手さんはにっこりと笑ってリムジンに乗り、何処かへ行ってしまった。また後でこちらに来るのだろう。
俺は運転手さんが用意してくれたレジジャーシートに座り、海を満喫している彼らをボーっと見る。わぁ、ビーチバレー楽しそうだなぁ。
なんて呑気に考えていると。
「ねぇねぇおねーさん」
数人の男の人達が、俺の目の前に現れた。
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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