第118話 ページ25
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ショッピ君の襟を掴んだ時、ショッピ君の手の動きが止まった。え、何。お目当てのものでも見つけたんですか。
「…A、これ」
切羽詰まったショッピ君の声にただならぬものを感じ、彼が手に持っているものを覗き込む。
『!!』
彼の手には、俺の薄紫色のパンツが握られていた。というか、注目すべきはそのパンツに付いているものだ。
パンツには…小型の発信機らしきものが付いていた。
『…これって、じーぴーえす？』
「何でそんな気の抜けた声で言えるんすか…」
ショッピ君に呆れられた。酷い。
「ロボロさんが開発したちょっとした機械があるんやけど、まぁ…何かの電波だったりに反応するやつです。一応ってことで持ってましたが…まさか本当にあるとは…」
同い年だが敬語を使われていることに少し壁を感じた。ってか今そこ感じるところじゃないね。GPSのことだね。ごめん。
『んじゃ、壊しとくか』
軽い調子でパンツからGPSを剥ぎ取り、指で潰す。少しバチッとしたけど問題ない。…多分。
それを見ていたショッピ君は顔を青ざめていたが…え、どうした？
「だ、だからそんな軽くで済ませんなや!!」
ショッピ君、そう言いつつしっかりと俺のパンツをポケットに入れたのは見逃さなかったよ。
後で取り返そうと思いつつ、片手で後頭部をガシガシと掻く。
『今考えてもどうにもなんなくね？変に重く思ってるとせっかく楽しそうなバカンスを過ごせなくなるからさ』
「けど、Aは今場所を追跡されてて…!!」
『そん時は、お前らが守ってくれよ。今みたいにさ』
笑いながら言うと、ショッピ君はそっぽを向いてしまった。酷い。悲しくなって両手で顔を覆うと、自分の頭に何かが乗る感触。続いて。
「当たり前やろバカ」
小さく恥ずかしそうにショッピ君が言った。
やだイケメン。だから皆から好かれるんだよ。
『…もしかして、ショッピ君ってツンデｒ「わーーーッ!!!」ちょっ、何すんだよ!!』
ツンデレ、と言いかけた瞬間俺の髪の毛をぐしゃぐしゃにしてくるクソ猫。何だよ照れ隠しかおぉん？
「もういいわっ!!さっさと出てく!!」
ぷんすこ怒ってショッピ君は部屋を出て行った。あ、下着取り返すの忘れてたどうしよう。…でもいいか。ショッピ君いなかったらあのGPS見つからなかったんだし。あれはその報酬として…ってどう考えてもおかしいよな、それ。
よし。夜中にでも取り戻しに行こう。
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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