第117話 ページ24
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女性――名前は美夜(ミヤ)というらしい――の案内で行灯が仄かに照らしている外廊下を歩く。外廊下の向こう側はまだ青い紅葉や、色の良い錦鯉が泳いでいる池などがあった。こういうのを見ると、日本人として生まれてきて良かったと改めて実感する。
「こちらがA様のお部屋です」
恭しく頭を下げながら美夜さんがある一室の前に止まる。
『お、あいつらとは別室なのか』
「やはり同室がよろしかったですか？」
『いえ、そんなことは思っていませんよ。ただあいつらにしては意外だなっと…』
何か勘違いをされているな、と思いつつ、部屋に入ってみる。
『…おぉ』
開けた部屋は一人部屋にしては広すぎる見るからに高級そうな和室だった。
「御自由にお過ごし下さい。坊ちゃま方の御部屋は向かい側でございます」
『あ、わかりました』
「では、お食事の時にまた伺います」
そう言って美夜さんは何処かへ行ってしまった。
俺は運ばれていた自分の旅行バッグに手を伸ばす。中には服が入っているので、クローゼットに入れよう。
何着か取り出し、ハンガーに掛ける。念には念を入れて多めに持ってきた服はクローゼットに収まりきれず、バッグに入れたままにしておくことにした。下着等は圧縮袋に入れたままタンスの中に仕舞う。その他の歯ブラシや洗顔料は全て洗面台の方へ。
一段落すると、扉をノックする音が聞こえた。美夜さんが来たのだろうか。
『はーい』
扉を開けると、そこには美夜さんじゃなくてショッピ君がいた。いつも被っているヘルメットは外されており、ふわふわの癖っ毛が露わになっている。
初めて見るショッピ君のこの姿に多少驚きつつ、何の用なのか聞いた。
『どうしたんだ？何か問題でも起きた？』
「……」
が、ショッピ君は無反応。え、何？どうしたの？マジで。
無表情な上に無反応なショッピ君がだんだん怖くなってくる。
「……」
しばらくショッピ君を見つめていると、いきなり部屋に入ってきた。
『え、ちょっ!!？』
部屋にやらしいものはないが、あまりにも普通に入ってきたので焦る。
勝手に入ってきたショッピ君の後に続いて俺も付いていくと…あろうことかショッピ君はさっき下着等を入れたタンスを漁っていた。
『ちょっ、ショッピ君!!!？』
悲鳴にも近い声を出しながらショッピ君を引き剥がそうと手を伸ばす。いや、俺の下着漁って得することあんのかよ!!
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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