第114話 ページ21
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「Aちゃん、何飲む？」
向かいに座っているヒラに話し掛けられる。手には空のグラスが握られているため、断ることはできなさそうだ。
『そうだな…紅茶が飲みたい』
オスマンの持っている紅茶入りのカップを指差して、そう答える。するとヒラは「うん」と頷いて席を立ち上がった。
しばらくして、紅茶の入ったグラスを持ったヒラが帰ってくる。
「はい、どうぞ」
『ありがとう』
両手でそれを受け取り、口に運ぶ。あ、普通に美味い。
「Aー!!!」
紅茶を堪能していると奥の方から俺を呼ぶ声が。その方向は確か、ゾム辺りがいたような…
「A、ポッキーゲームしようや!!!」
『うわぁああ!!？』
物凄いスピードで俺の目の前に現れたゾムに普通にビビる。
「お前、もう少し落ち着けや」
グルッペンが呆れながらゾムに言う。本当だよ。マジで落ち着けよ。運転手がびっくりして事故るかもしれねぇから。
「わかった。で、A。ポッキーゲームしよ!!」
手にポッキーを持ってキラキラとした目でこちらを見るゾム。
『嫌です。帰って』
ド直球に言うと、無理矢理口にポッキーを入れられた。は？
「もう、素直やないなぁ〜」
『いひゃ、ひひゃうんひゃひぇど(いや、違うんだけど)』
ゾムが俺の咥えているポッキーの反対を咥えようとしてきたので、とりあえずこっちから食って阻止する。
「あ!!何で食うん!!？」
『あー、美味しかったなぁ』
嘲笑いながら紅茶を飲む。その残念そうな顔いいね。
「ふはっ、流石Aだな」
グルッペンも面白そうに笑っていた。
「ゾム、Aちゃんじゃなくて俺とやらへん？」
「絶ッッッ対、嫌やわッ!!!!」
目を光らせたオスマンにゾムは猫のように威嚇し、自分の席へと帰って行った。隣の変態に軽蔑の眼差しを向ける。そういえばこの人も何気にホ○だったよね。
『…なぁ、グルッペン。あとどのくらいで目的地に着くんだ？』
ショートケーキを頬張っているグルッペンに聞く。
「多分、5時間後くらいには着くと思うゾ」
『5時間…』
その時間の長さに意識が遠くなるのを感じた。5時間もこんなうるさい車の中で過ごすとか…何かの拷問かよ。
「どうした？やっぱりうるさいか？」
『うるさいに決まってるだろ…特にコネシマと、その隣に座ってるグルグルメガネの奴』
グルッペンに視線を向けたまま、その2人のいる席を指差す。あんまりにもこの空間に馴染んでいたから気がつくのに時間が掛かったけど。
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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