第96話 ページ3
「第3ゲームの勝者はAさんです!!ここまで三連続でA＆アゲハチームが勝利しています!!」
「何でアンタ達が勝ってんのよ!!」
「そうよ!!我々だ様とヒジキ組様が輝く場なのよ!？ここは!!」
「邪魔なんだよ!!引っ込んでろ!!」
周りから凄まじいブーイングを食らう。
うるせぇな。こいつらが弱いんだろ…。
心の中で悪態を吐きつつ、聞き流す。
「…俺を勝たせればよかったものを」
俺の隣でため息混じりにグルッペンが言った。
『死んでも嫌だね。お前みたいな細がリに負けるなんて紅の天使の名が穢れるわ』
「お前の方が細がリだろう。それに俺にはしっかりと筋肉がある。割れてるゾ、見るか？」
透けた白Tシャツの裾を掴んで上に上げる……って!
『ばっ、バカ!!見せんなバカ!!年頃の女の子()になんてものを見せようとしてるんだ変態!!』
慌てて腕で視界を遮り、グルッペンから距離を取る。
「む、見ないのか？結構自慢なんだが…」
『自慢すなッ!!』
チラリと見えたが…綺麗に割れてた。めっちゃかっこいi…じゃなくて見てない!!俺は見てないぞ!!
確かに俺の家に皆が泊まりに来て風呂貸した時、皆の腹筋が見えたけど、グルッペンは奥の方にいて見えなかった……じゃなくて、見てない!!俺は誰の腹筋も見てない!!
必死に頭から記憶を消す。
「ふっ。その女らしい反応、悪くないな」
見えないけど、おそらくグルッペンはゲス顔しているのだろう。
「グルッペン様ー!!こちらにもその綺麗な腹筋見せて下さいましー!!」
後ろからそんな声が聞こえた。
え、人の腹筋見たいとか頭どうかしてるぞ…？
「却下だ。この腹筋は俺と将来を共にする女にしか見せないようにしているからな」
言葉はキツいが声のトーンでわかる。からかってるな、自分のファンを。
流石性格の悪いグルッペンだ。
「そういう冷たいところも好きですぅ!!」
俺は嫌いですぅ。
これ以上ここにいる意味は無いと判断し、俺はテントに戻った。
「お疲れ様、A」
アゲハが声をかけてくれる。
『いろんな意味で疲れた…』
設置された机の上にあった大きめのタオルを一つ手に取り、頭から被る。
そのままゴシゴシと頭を拭いた。
別に水で濡れてはいない。汗を拭きたかっただけ。
「あー、目に毒…」
『え、アゲハ？ちょっと大丈夫？顔が赤いが…』
親友が急に顔を真っ赤にさせたんだ。これは心配だと近付く。
すると。
「もう!かっこいい好き!!」
なんて言われた。
解せぬ。
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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