第110話 ページ17
【Aside】
『え？ハルト先輩について教えろだって？』
あ、どうもAですチッス。
アゲハと学校に入ったらいきなりグルッペンさんとトントンさんに捕まってハルト先輩について教えろと言ってきました。
ちなみにアゲハは逃げました。くそう。
いや、何で？もしかして昨日のこと？
「さっさと教えろ」
いつにも増して低音なグルッペンの声に怯える。
怖い…。もうオーラが違うもん。真っ黒だよこの人の周り。
『えっ…とぉ……何について教えればよろしいのでしょうか？』
「そうやな…まずは住所と電話番号、家族構成、好きなもの、嫌いなもの、休みの日は何をしているのか、Aとの過去の出来事やな」
『まずってことはもっとあるんですねわかります』
トントンの聞きたいことが多すぎて草。
…えぇ？俺先輩の住所とか知らないし…。知ってるとすれば過去の出来事くらいだよ…？
『……まぁ、あの人とは掃除場所が一緒で…最初はそこまで仲良くするつもりはなかったんだ。面倒くさかったし。けど…あの人から話し掛けてくることが多くなって、それで俺も打ち解けるようになって、気付いたら………って、もういいだろ!!この話は終わり!!』
なんか恥ずかしくなってきた。
「…気付いたら、好きになってたんやな？」
グルッペンにそう言われた。わざと言わなかったのにどうして言ったんすか。喧嘩売ってるんですか？
「…で？住所とかは？」
『…知らないです…』
「「は？」」
正直に言ったら殺気の籠もった「は？」を貰いました。全力で返品させていただきます。
『あの、だから知らないです。ハルト先輩のことは昔から知らなくて…というか、あの人モテるからいつも周りに女子ばっかで話す機会とかほんの数回だったんです…』
マジで数回しか話したことなかった。なのに先輩は俺のこと覚えててくれたから…嬉しくて惚れ直したんだよ…。
悲しい気持ちになっていると、グルッペンに肩を掴まれた。
「…お前、本当にそんな男でいいのか？」
『………………はい？』
珍しく真剣な顔してるから何を言い出すかと思えば……急にこれですよ？
戸惑わない奴なんていないわ。
「グルさんの言うとおりや。たった数回しか会話してないんやで？」
トントンも横から現れた。
あの、ここ生徒玄関です。そして朝です。登校してきてる生徒さんからの視線が俺達に刺さってます。
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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