第109話 ページ16
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「だ、大丈夫!？しっかりしろA!!」
『あっ…もう死んでもいい…』
心残りなんてない。今なら潔くあの世へ逝けそう。
「死んじゃダメだよ!!わーっ、どうしよ!!!」
俺の肩を揺さぶりながら焦る先輩。ちらりとYシャツから鎖骨が見え――息を呑んだ。
『……ハルト先輩、私はもう大丈夫なので早く帰りましょう!!ほら、外は暗くなりそうですし!!』
「そう？本当に大丈夫？」
『はいっ!!』
「ならいいけど…」
先輩は不安そうに俺を見たが、すぐに靴を履き替えた。
それに続いて自分も靴を履き替える。
…よかった…先輩には悟られていない……。
………。釘付けになるって、この事を言うんだな…。
「A？どうしたの？」
『…あ、いや何でも無いです。行きましょう。先輩、家の方向どっちですか？』
「えーと、こっち」
『同じ方向ですね。これなら長い間先輩と話せそうだ』
「あははっ、嬉しいこと言ってくれるね」
2人で話ながら学校を出る。あー、一生の思い出だこれは。
【グルッペンside】
逃げていったAをこっそり追い掛けたところまではよかった。
けど、まさか早速Aの初恋相手と出会うことになるなんて…誰が予想したものか。
慌てて角に隠れ、事の一部始終を見ていたが…これは…
パキッ
俺が掴んでいた壁が割れる。無論、俺が割った。
「…グルさん、落ち着いて」
一緒にいたトン氏の手の中でボールペンが砕け散った。
「…落ち着けると思うのか!!？」
誰もいなくなった生徒玄関に響く俺の声。
「思いません!!!」
トン氏の声も響いた。
「あの男…!!!さらっとAに触りやがって……!!!!」
「ほんま何なん!!!？Aもあいつにデレデレしすぎや!!!!」
2人で床をダンダンと蹴りながらさっきの男のことを言う。
マジでムカつく。先輩だろうが何だろうか許さない。
「「絶ッッッッ対殺す!!!!社会的に殺してやる!!!!」」
心に強く決めた俺達だった。
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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