第95話 ページ2
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走りながら引き金を引き、少しずつ距離を詰める。
が、彼らの攻撃が足ギリギリを狙ってくるため、下手したらアウト。
この戦い、第1ゲームの時とは違って気を引き締めていないと俺が負けてしまう。
「Aー!!!頑張れ―!!!」
遠くから、ハルト先輩の声が聞こえた。
『!!!』
先輩、それだけで今の俺には十分です。
まずはフジから倒そう。
そう思った俺は一気にフジとの距離を詰めた。
その間、飛んできた水もしっかりと体を捻って避ける。
『終わり』
一言呟いて、フジの顔面に水を発射。
ピシャーッ
「わぷっ!!」
すぐさま横に飛び退けて、グルッペンの猛攻から逃げる。
「流石、“紅の天使”。フジがやられる瞬間の動き、全然見えなかったゾ」
ニヤリと笑うグルッペンに、悪寒がした。
『…そのわりには、フジをやった後すぐに攻撃してきたよな。本当は見えてんだろ…』
「どうだろうな」
『わぁ、意地悪ぅ』
飛んできた水を、自分も撃ってぶつける。
そうすれば水はこっちに来ない。うん、プロ結果。
ってかさ、あんなに撃ってるのにどうしてグルッペンの水鉄砲、水切れないの？
あれかな、くられ先生が改造したのかな。チートだ、我々だ。
脳内に現れたくられ先生を無理矢理追い出し、鍵をかけてシャットダウン。
『ちっ。すばしっこい奴だな。当たんねぇ』
攻撃をしてもひらりと避けるグルッペンに舌打ちをする。
「これでもゾムとは互角に渡り合えるんだ」
ドヤ顔された。
何か腹立つ。何か癪に障る。
だから、感情にまかせて水鉄砲を乱射した。
すると、どうだろう。
勝負はあっという間についた。
『あっ…』
「負けた、だと…」
一発、という量ではないほど濡れているグルッペンが、そこにいた。
ワックスをかけた金髪の髪は、まるで風呂上がりのように水が滴り落ちている。
水も滴る良い男…という言葉はグルッペンの為にあるのか。なるほど納得かたつむり。
「きゃあ、グルッペン様がとても美しいわ!!」
「はぅ…!!」
「何か鼻血が…!!」
「もう死んでもいいかも…」
周りの女子達が次々と倒れていく。
『……』
俺はしばらくグルッペンを見つめた。
「む、どうしたA。俺の顔に何か付いているのか？」
髪を撫で上げながら、聞いてきた。
『…いや、整った目と鼻と口以外付いてないぞ』
腕で額の汗を拭うフリをして、目を隠した。
見惚れていた、なんて口が裂けても言えないから。
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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