常識を知らない女子高生は我々だとヒジキ組に狙われている【d!】 (ページ16)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:181,767 hit

第15話ページ16

・

教室に戻るとすぐにHRが始まった。

俺は今日もそれを聞き流す。

１時限目は確か…国語。

国語の先生はおついち先生なはず。

実は俺、おついち先生のこと先生の中で1番好きなんだ。

勿論LIKEで。

あの声が好きなんだよなぁ。

歌うとイケボになるらしい(笑)。

そう思っていたらHRが終わっていた。

さ、準備すっか。

【エーミールside】

私はAさんから没収した花瓶をグルッペンさんに見せる。

それを見たグルッペンさんは予想以上に怒っていた。

「……なんだ？これは」

いつもの声も低いが今の声はオオカミさえも逃げ出しそうなほどの圧を感じる。

「…Aさんが持っていたんです。本人はいじめられていないって言ってますけど…」

「…そうか…。ひとらん、悪いが捨ててくれないか？」

私ははぁ、とため息をつく。

何故って動植物を愛する彼に花を捨ててと言ったからだ。

「…いいけど、もったいないなぁ。ま、スノードロップだからいっか」

渋々、と言った風に捨てに行くひとらんさん。

「あぁ、そういえば。
コネシマさんと大先生、今日は遅く来てましたね。何かあったんかな？」

思い出したことを言う。

今朝、教室に行く際に走って階段を上っていた２人を見たのだ。

「それ？あの２人、Aん家に遊びに行ってたんやで」

ゾムさんの報告。

それを聞いたグルッペンさんとシャオロンさんが反応する。

「は!？あの変態２人がAん家に行ったん!？」

「ズルいゾ!俺も行きたい!!」

「ま、条件は食害やけどｗｗ」

ヒヒヒッと笑うゾムさんの言葉で騒いでいた２人がピタリと止まる。

その時、丁度良くコネシマさんと大先生が来た。

「やっほぉ～てあれ？エミさんおるやん」

「授業は？何で総統室に来てるん？」

「それはこっちのセリフです。２人共授業は？」

「「サボってる」」

これを聞いたトントンさんは大変なんだろうな…。

「…それで、何でお前らはAの家に…？」

グルッペンさんが殺気を出す。

「え、えっとぉ…少し見物を…」

「シッマが行こう、言ったからついて行ったんですぅ…」

「あ”？」

「「ヒィイ!!」」

私はこっそり部屋を出る。

２人の悲鳴が聞こえたのは無理も無い。