常識を知らない女子高生は我々だとヒジキ組に狙われている【d!】 (ページ13)

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第12話ページ13

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リビングに行くと、飯が用意されていた。

しかも２人分。

プロか!？

「おぉ!女の!Aちゃんの!手料理!!」

大先生が即、椅子に座る。

へぇ…。朝からこんなん食うんや。

「シッマ!はよ食べよ!!」

大先生が俺を呼ぶ。

「お、おう」

俺も席に着くと早速大先生が食べ始める。

「うまー!今まで食べてきた女の手料理の中で１番美味いわ!!」

俺は考える。

どうして２人分あるのだろうと。

あの時、大先生は気配を消していた。

それは俺でも、ゾムでさえも気づけないほどの。

「シッマ？食べないの？」

大先生の声で現実に戻る。

「た、食べるで!」

Aが作ってくれたのはシチューにロールパン、サラダだ。

美味そうやな……。

俺はシチューを口に含む。

「！めっちゃ美味い!!クレアおばさんのシチューよりコクがあるで!」

「やろ!？顔も完璧、料理も完璧!あとは性格がわかって良かったら俺が貰うわ!」

「何言ってるん!？Aは俺が貰う!!」

「あ!シッマ!時間!はよ行かな、トンチに粛清されるで!!」

「それは嫌や!大先生、行くで!!」

俺達は慌ただしくAの家を出た。

鍵、大丈夫なんかな？

【Aside】

「A、おはよ」

『ん、おはよ』

アゲハがいつも通りに挨拶をする。

「どうした？昨日、何かあった？」

その言葉にドキリとする。

危ない人に会ったなんて行ったら…。

殺しに行くんだろうな…。

『ナ、ナンモナイヨ』

「…なら、いいけど」

俺達は教室に向かう。

扉を開けるといきなり静かになった。

……何だ…？