【実況者】恋と再生回数は紙一重 (ページ8)

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無意識なイケメンページ8

彩「そこのベンチでいい？」

彩葉先輩はそういい近くのベンチを指差す。

「あっ、ﾊｲ大丈夫です」

私たちはベンチに腰かけた。

彩「いやー今日はいい天気だねぇ!!!!」

「ｱｯﾊｲそうですﾖﾈ…本日はお日柄もよくお足元の悪い中……」

緊張で何言ってるか分からないけど多分悪いことは言ってない。だって笑ってるもん。多分大丈夫。

彩「wwww面白いね君ww」

これだけ笑ってくれる彩葉先輩は優しいなと思いながらセ○ンイレブンで買ったサンドイッチを取り出す。

それに続き彩葉先輩もハンバーガーを取り出す。

「ｴｪｰそんなことないﾃﾞｽﾖ…」

そう言いながらサンドイッチの包装をできるだけ丁寧に剥がす。

彩「いや、面白いよwなんか社員の女性陣と違って声変えたりしないから…」

もう食べ始めていたのか一口かじられたハンバーガーに目を落としどこか悲しげに言う。

彩葉先輩には申し訳ないが私も少し声を高くして喋っているのだ。こんなイケメンを相手にしたら声が自然と電話してるときのお母さんみたいになってしまうだろう(←言い回しが分からなかった)

私もサンドイッチを一口食べる。

彩「って、なんか愚痴みたいなこと言っちゃって悪いな‼今の忘れて‼」

いつもの笑顔でそう言う彩葉先輩はどこか悲しげだった。

彩「うわっ、もうこんな時間か！急がせて悪いけどそろそろ戻んねぇと。」

そう言い食べるペースを上げる彩葉先輩。私も最後のサンドイッチをもぐもぐしている。

もぐもぐもぐもぐ

よし食べ終わった。ふと彩葉先輩の方を見るともう準備万端と言う様子。待たせてる‼

「ひいいいい!!!!待ちました⁉待ちましたよね!!??ごめんなさい‼行きましょう‼」

そう言うと、

彩「いや、そこまで待ってないから大丈夫！それより早く行かねえとっ‼」

そう言い彩葉先輩は私の手を掴み走り出した。

ん？

えっ⁉待っ、えっ‼マジで!!??

いや、彩葉先輩無意識なのかな!!??そりゃモテるわな‼イケメンに手握られたらイチコロだよ‼

彩葉先輩は私が転ばないように気遣いながら走る。

ヤバイ。カッコいいぞ。これは他の女性社員だったら叫んでたよ。

そんなことを思っている内に私達の会社の入り口まで着いた。