あなたさまが…！ ページ14
エレベーターを降り。ニコカフェの通路を歩きながら話す。
「えぇ!!??もしかしてらすこーさん!!??」
私は声を上げる。他の客がいなかったおかげで注目されることは避けられた。
当「あぁ…まぁ、そう言う貴方はヨルオリさんですよね？」
ふと立ち止まりそっぽを向きながら言う当弥基らすこーさん。
「あー…そーなんすよー……」
よく見てみれば生放送とかでみるらすこーさんそのものだ。なぜ気づかなかったのだろう、あば〇るくんに似てるとか某ユーチューバーに似てるとは思ったのになぜ出てこなかった。
まぁ、一番良かったと思えるのはそのらすこーさんが私の同僚でしかも仲の良い部類に入る人間だったことだ。別に変に気を遣わなくてもいいじゃないか。
「いや、もうこういう空気無理だわ。普通にいこ！」
ら「あ、あぁ、そう…………ﾃﾞｽﾈ」
私は笑いながら「そういうとこだよ」と言った。
────────
運営「お二人ともお待ちしておりました‼控え室はこちらです」
運営に促されるままに私達は通路を進む。
運営「二人で共用となります。更衣室は反対側です。」
運営が丁寧に説明するとステージの設営でもあるのか足早に立ち去っていった。
私達は荷物を指定された場所に置き、近くの椅子に腰掛け、出る時間になるまで話すことに。
「まさか、当弥があのらすこーさんだったとは……実況者とか無縁そうなのに…」
ら「それ、いつまでそれ引きずるんだよ！w」
やっとツッコんでくれた。
ら「俺もそうだけどまさか、お前がヨルオリさんなんて…皆目見当もつかねぇよな…」
「あっ、そんなに!!??喜ぶべきなのか悲しむべきなのかわからないなぁ…」
「そういえば、私今日が初公式なんだよねー…」
目の前にあった小高い机に頬杖をつき、視線を下げる。
私の不安げな様子を読み取ったのか否かはわからないが当弥が言葉を繋げる。
ら「あぁー、まあ、何とかなるでしょ。……ってことはそうか…Aの初共演者も俺ってこと？」
私はらすこーさんの言葉に「そうだね」と返す。
「………らすこーが私の初めてだよ…///」
「その言い回しやめろっ‼」
しばらくこんな感じで時間まで話し込んだ。
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作者名：モブ女子 | 作成日時：2017年4月23日 21時
