つよい�� ページ29
あれからAは、なぜマッシュの教科書がボロボロなのかが何となくわかった。
マッシュは昨日の飛行授業の際に絡んできた生徒、ロイド・キャベルを怒らせてしまったらしい。だからあれほど約束の場所にはちゃんと行けと言ったのに。
マッシュが嫌がっているのなら、ロイドを如何様にもできるのだが、当の本人がほんわかしているため下手に動けない。
「彼の言うことを聞いたら僕のこと教頭に推薦してくれるらしいんだ。良い人だよね」
そんな考えにはならない。どう考えても嫌がらせだ。それらしい餌を見せてマッシュをこき使いたいだけだ。
だがマッシュはなんでもそのまま真っすぐ、皮肉すらも言葉通り受け止めているだけなのだ。
危なっかしくてハラハラする。Aは心の中で思っていた。
数日が経ってもマッシュのパシリ生活は続いていた。
「マッシュ、本当に大丈夫なの？」
「何が？」
今し方、わざと水を零したロイドに床を拭けと言われたマッシュが雑巾を手に床を拭いていたところに、Aが心配したように声をかける。あれからなるべくマッシュと一緒にいるようにはしているのだが、いかんせん授業が違うことがあり、四六時中一緒というわけにもいかないのだ。
「よくわかんないけど、僕は大丈夫だよ。お姉ちゃん。それよりも見て、すっごいキレイになっちゃった」
「……マッシュはすごいな、ほんとに」
「？」
鏡のようにピカピカになった床をどこか嬉しそうにAに報告するマッシュだった。
「お姉ちゃん、次の時間の授業、離れた棟でやるって言ってなかった？」
「……あっ、そうだった。それじゃあマッシュ、私行くけど、本当に何かあったら言ってね。事故報告じゃダメだからね」
「うん、わかってるよ」
ぽやんとした表情のまま頷くマッシュがやはり心配だったが、授業をサボるわけにもいかない。
Aはその場から離れた。
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hiensou(プロフ) - コメント失礼します、問答無用��の校長が好調になってます (2月29日 7時) (
レス) id: 2759f55d84 (このIDを非表示/違反報告)
イージ(プロフ) - 初コメント失礼します!キャラ一人一人が空回りせずしっかりと成り立っていてとても読みやすく楽しく読ませて頂いてます‼︎プレッシャーになるかもですが続き楽しみにしています‼︎ (8月16日 17時) (レス) @page33 id: f55b6e4bae (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀(プロフ) - 本当にすごく面白いです！これからどのような展開になっていくのか楽しみです。続きお待ちしてます！ (7月31日 4時) (レス) @page1 id: 23f2dced37 (このIDを非表示/違反報告)
ユキラ - 待ってます。 (7月26日 13時) (レス) id: 2a204edd5e (このIDを非表示/違反報告)
ウィムくん(プロフ) - コメント失礼します。はじめまして。小説とても面白かったです！主人公の個性的な設定や，キャラとの関係がどうなっていくか楽しみです。応援してます！ (5月21日 20時) (レス) id: 50aee71dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うがつ | 作成日時：2023年5月7日 20時
