授業�� ページ26
「それじゃあタイム測定を始めます。順番に来てください」
という教師の言葉にいの一番に行ったのはマッシュに絡んでいた男子生徒と、その生徒に誘われたのであろうマッシュ。
「マッシュ、どうやって飛ぶんだろう……」
Aが内心ハラハラしながら見守っていると、その心配は無用だったらしい。
「それじゃあ行くわよ。よーい、ドン」
ドン、と言い終わる時点で既にマッシュはゴールにいた。
マッシュはスタートと同時にホウキを投げ、すぐさま飛び出してホウキに向かい、空気抵抗を利用してスピードを緩めつつ、ホウキとの距離を縮めて飛び乗って、あたかも高速で飛行したかのように見せたのだ。
「てめぇ、さてはズルしたな！？ありえねぇ！」
そう絡んでいく男子生徒とマッシュの間にAが挟まる。
「素直に負けを認めなよ。見苦しい」
「なんだと」
「お姉ちゃん大丈夫だよ。あ、あとさっきの約束なしでいいよ。カワイソウだし」
「舐めてんだろ……ッ」
そこまで言って、男子生徒が黙る。いや、正確には黙らされたというのが正しいだろうか。
「まぁまぁ騒ぐなって。ごめんごめん、失礼なことして。コイツ僕の友達なんだ」
「……はぁ、まぁ別に」
なんて言いながらもマッシュはAを自身の後ろにそっと押しやった。
「マッシュ？」
「お姉ちゃん意外とケンカっ早いから後ろにいて」
「……わかった」
「それよりさっきのを見て、君に興味が湧いたよ。友達になってくれないか？」
「はぁ…」
「僕はロイド・キャベル。以後よろしく」
「おいもキャベツ？」
「ふふっ」
後ろにいたAが顔を逸らしながらも笑っている。対するロイドは何とか怒りを抑え込んで胡散臭い笑顔を保っていた。
「君かなり面白いね。放課後またここに来なよ、待ってるよ」
そうしてロイドと、絡んできた男子生徒はその場を去っていく。
「……はぁ」
「忘れないように行きなね」
「うん、覚えとく」
このあとマッシュはロイドとの約束をしっかりと忘れてシュークリームを作り、自信満々に姉の元へお裾分けに行くのであった。
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hiensou(プロフ) - コメント失礼します、問答無用��の校長が好調になってます (2月29日 7時) (
レス) id: 2759f55d84 (このIDを非表示/違反報告)
イージ(プロフ) - 初コメント失礼します!キャラ一人一人が空回りせずしっかりと成り立っていてとても読みやすく楽しく読ませて頂いてます‼︎プレッシャーになるかもですが続き楽しみにしています‼︎ (8月16日 17時) (レス) @page33 id: f55b6e4bae (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀(プロフ) - 本当にすごく面白いです！これからどのような展開になっていくのか楽しみです。続きお待ちしてます！ (7月31日 4時) (レス) @page1 id: 23f2dced37 (このIDを非表示/違反報告)
ユキラ - 待ってます。 (7月26日 13時) (レス) id: 2a204edd5e (このIDを非表示/違反報告)
ウィムくん(プロフ) - コメント失礼します。はじめまして。小説とても面白かったです！主人公の個性的な設定や，キャラとの関係がどうなっていくか楽しみです。応援してます！ (5月21日 20時) (レス) id: 50aee71dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うがつ | 作成日時：2023年5月7日 20時
