平和のために�� ページ12
「……クククク、クハハハハ、おもしれぇ。取引だ、キノコ頭」
「取引？」
「オレの頼みを聞いてくれりゃテメェも姉もじじぃも、全員見逃してやる。宗教色の強いこの国じゃ、年に一度最も優秀な学生を神に選ばれし者として崇める�狄棲仄圻瓩辰討發鵑�ある。それに選ばれろ。魔法学校へ行ってな」
「魔法学校……」
「あぁ。簡単な話、それに選ばれりゃ神が認めたってことだ。つまり、世間がお前を認める。オレはそれに付属する金品や権利を貰えればいい。もちろん援助はする」
「さっきまで敵だった奴の言葉じゃぞ！？内容もムチャクチャじゃ！耳を貸すんじゃないマッシュ！」
「フン、疑うかどうかは勝手だが、断りゃオレらは一生お前らを追い続ける。オレが追うってこたぁ国が追うってことだ。四六時中安心できない生活。街にも出歩けない。……まぁ、お前は選ぶだけだ」
――一生追われ続ける人生か。玉砕覚悟で一発逆転か。
「のった」
男を指差しながらマッシュは答える。
レグロは信じられないという顔をしているが、Aは特に驚く様子もなく、ただ静かにマッシュを見ていた。
「正気か！？
「大丈夫だよじいちゃん、気持ちは人一倍強いから」
「いや気持ちの問題じゃなくて」
「それに、またじいちゃんとお姉ちゃんと3人で平和に暮らしたいし」
「ホント良い子なんだから……」
「それが出来ない世の中なら、ブッ壊すしかないでしょ。グーパンで」
そう言ってマッシュは拳をパキポキ鳴らした。
「ちょっと待って」
ひと段落、といった雰囲気のところでAが待ったをかけた。
「どうしたのお姉ちゃん」
「マッシュだけじゃ不安だし、私も行くよ。魔法学校」
Aの発言で、レグロは今度こそ目を丸くした。
「Aも行くのか？」
「うん。私も面倒な体質持ちだけど、魔法は使える。マッシュのサポートが出来ると思うんだ」
「面倒な体質持ち？」
警官が首を傾げる。その言葉に返すように、Aは眼帯ごと前髪を上へと上げる。そこには悪魔の目、イヴル・アイが隠されていた。
警官はその目を見て驚いたようだったが、すぐに納得がいったような表情を浮かべる。
「揃いも揃ってやばい姉弟だな」
「ありがとう」
Aはにっこりと微笑んだ。
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hiensou(プロフ) - コメント失礼します、問答無用��の校長が好調になってます (2月29日 7時) (
レス) id: 2759f55d84 (このIDを非表示/違反報告)
イージ(プロフ) - 初コメント失礼します!キャラ一人一人が空回りせずしっかりと成り立っていてとても読みやすく楽しく読ませて頂いてます‼︎プレッシャーになるかもですが続き楽しみにしています‼︎ (8月16日 17時) (レス) @page33 id: f55b6e4bae (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀(プロフ) - 本当にすごく面白いです！これからどのような展開になっていくのか楽しみです。続きお待ちしてます！ (7月31日 4時) (レス) @page1 id: 23f2dced37 (このIDを非表示/違反報告)
ユキラ - 待ってます。 (7月26日 13時) (レス) id: 2a204edd5e (このIDを非表示/違反報告)
ウィムくん(プロフ) - コメント失礼します。はじめまして。小説とても面白かったです！主人公の個性的な設定や，キャラとの関係がどうなっていくか楽しみです。応援してます！ (5月21日 20時) (レス) id: 50aee71dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うがつ | 作成日時：2023年5月7日 20時
