忘れてました ページ5
ヒーローが落としたスマホを鞄にしまいました
次の日に交番に届けようと思ってました
でも、スマホが鞄の底に入ってる事なんて忘れてしまった私
今日はゆうみちゃんが泣きながら相談があると言ってきたので、仕事が終わったらうちで話を聞く約束をしたので一緒に帰宅だ
ゆうみ:本当すみません。
A:なんでぇ？泣くなんてよっぽどだよ！明日は休みだし、うちで飲みながら話しよ！
泊まっていってもいいからさ！
ゆうみ:ありがとうございます！
笑ってるゆうみちゃんだけど、いつもより元気がないのが分かる
ゆうみ:でも、先輩本当あのしつこい男が近寄ってこなくなって良かったですね！
話を聞いた時はビックリしましたけど。
A:ねぇ！本当だよ…もう二度と来ないでほしい…
ゆうみ:今時さっと助けてくれる人も珍しいし！先輩の言うとおりヒーローですね。
A:世の中捨てたもんじゃないよ！
とか、なんとか話ながら我が家を目指していると、正に助けてもらった場所だった
ゆうみ:私もヒーロー見てみたいなぁ
A:そんな簡単に会えるわけないし、相手だって、私なんて覚えてないって！
たかが数分の出来事に、助けた方なんて余計に顔なんて覚えているはずがない
はずがないはずだったのだが…
男:あの…すみません…
突然知らない人から声がかかる
A:はい？
声の方を振り返ると
知らない人だ
職業柄か一瞬で特徴を覚えようとする癖が出る
ラフな格好だが
サングラスがにマスク…
変質者かっ！って突っ込みたくなる
ゆうみ:先輩の知り合いですか？
どうやら、ゆうみちゃんの知り合い出もないってのはこの言葉で理解できた
A:私達ですか？
男:はい！貴方達と言うより、貴方です。
A:私？
男:はい。あの…僕の電話なんて知らないですか？
は？
男:いえ、貴方がとは限らないのは分かってるんですが、数日前にスマホを無くしてしまい…自分の行動範囲をさかのぼって、今ここなんです。違ったらすみません！
無くしたスマホ…
スマホ…
A:あぁ！！！
叫んでしまった…
ゆうみ:先輩？！
私は慌てて鞄の中をごそごそと手探る
A:あった！
鞄の底に自分のじゃないスマホの感触が
A:これですよね？
男性に見せると
男:あっ！それです！
笑った口元が可愛かった
A:すみません！交番に届けるの忘れてました…
ゆうみ:………先輩……
元気のないゆうみちゃんから、呆れたように呟かれてしまった
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作者名：たかちゃんラブ | 作成日時：2019年1月25日 0時
