可愛くなる魔法 (ページ31)

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「楽も天も久しぶり！TRIGGER忙しくしてたよねお疲れ様～」

「いえ、舞台見に来てくださりありがとうございました」

「いいのいいの！天のあの役はギャップだったよ」

そんな仕事の話をしていると横の大和がAちゃんに小声で話しかける。

丸聞こえだけども

「Aちゃん、百さんの分、こういうときに女子が取り分けて女子アピールするわけよ」

「二階堂さん、なるほどです！百くん私が取り分けるね」

「女子アピールって‥あまり変なことは吹き込まないで、なんでも信じるんだから」

周りでやいのやいの言ってるなかで一生懸命俺の分を取り分けてる姿を見て、可愛いなと思う。

‥妹的な意味で。

「はい、百くん」

「わーい、ありがとう」

お昼かなり体を動かしているのもあって箸は止まらず、とりあえず周りの会話だけ耳に入れる。

「Aお肉は？」

「野菜だけでいい」

「好き嫌いしない」

「ブフッ！九条本当にママだ」

「過保護だろ？」

「それは楽のことでしょう」

そう言いながら天の箸は肉を掴んでAちゃんのお皿に入れる。

「Aちゃーん！こっちに生春巻きあるよ！おいでおいで」

遠くから龍ちゃんの声が聞こえてくる。

それに反応して返事をするAちゃんの横で少しだけ表示が変わる天。

ほんの少しの変化だから他の人は気づいてないと思うけど、俺にはバレバレ

だんだん話も盛り上がってきたところで「まぁじぃ！！」と、環の大きな声が響く。

あっち側もなかなか盛りがってる。

「おう、タマどうした？」と横から大和が向こうを気にすると
「花っち、てんてんから名前もらったって！」
なんて聞こえてくるものだから目を見開く