可愛くなる魔法 (ページ29)

今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:54,251 hit

、ページ29

.

部屋に通されるとまだIDOLiSH7の面々しか揃っていなかった。

「なぁ、いおりん皮むきするやつどこ？」

「ピーラーですか？そこの引き出しです」

「僕は味付けをしようかな」

「そーちゃんは座ってろよ！味付けはみっきーが風呂上がったらしてくれっから」

「ソウゴ！一緒にここなを見て待ちましょう！」

「ねぇ、俺も何か手伝うことない？」

「七瀬さんも座っていてください」

なんだかバタバタしている。

あたりをキョロキョロ見回していると「ゲストの到着だぞ～」の二階堂さんの声でみんなの目がこちらに向く。

「あ、花っち！！」

「花っち？」

眉間に皺を寄せた天くんの顔がこちらを向く。

「ソウとタマには会ったことあるんだったな。ほら、お前ら自己紹介～」

「oh!!!very cute ms.A」

と、私の手を取り跪く金髪の王子様のような男の子。

ベシッと頭を叩いて「こいつが六弥ナギな」と二階堂さんがフォローを入れてくれる。

「七瀬陸です！わぁ会えて嬉しいなぁ」

七瀬さんは小動物のようにきらきらした瞳で見つめてくる。これは母性本能？

「和泉一織です。宜しくお願いします」

えっと、この子が環くんが言ってたいおりんかな？環くんと同い年には見えない‥とは言わないでおこう。

「天野Aです。仲良くしてください」

「こいつ同年代と奴らとの接し方鈍いから話しかけてやってくれ」

「楽パパ」

「誰がパパだ」

二階堂さんと環くんにパパ～と絡まれている楽さんを置いて、手招きしている壮五くんの隣に座る。

「久しぶりだね」

「ご、ごめんね壮五くん」

「何も君が謝ることはないよ。本当のことを話せない歯痒さもあったと思うけど、これからは本当の君と仲良くさせてね」

「壮五くんすき」

「え！？」

その瞬間頭に手裏剣が落ちてくる。

「痛いっ！」

「誰彼構わず好きなんて言うものじゃありません」

「だって、こんなに分かってくれて優しくしてくれて好きっておかしい？」

「好きの勘違いが起きるからやめなさいって言ってるの何回も言わせないで」

この後天くんがママといじられていたのは言うまでもない。