初デート ページ1
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今日は久しぶりに百くんとお休みが被り初めてのデートでラビットランドへ行く予定だ
迎えに行くね、とラビチャが入りマンションの下まで降りるけど少し早すぎたかな、と全身を見下ろす
何かおかしなところはないだろうか。と言っても今更女の子らしいところを見られてなんだと言う話なんだけど
そんなことを考えていると目の前に黒い車が停まり、運転席の窓が開き「おはよ！」と朝から元気な百くんが顔を出す
「お、おはよ」
「さぁ、さぁ乗って〜」
助手席に乗ると、ホルダーに私の好きなカフェオレが用意してあった。
無意識に「あ、」と声が漏れていたらしく、「好きでしょ？それ」と微笑まれる
「えっ、エスパー？」
「ふふん、百ちゃんだからね！なんて、ユキから聞いたんだけど」
「あはは、それでも嬉しい！ありがとう」
車内はずっと百くんが話してくれていて、笑顔が絶えない空間だった
久しぶりに何も考えずに過ごせた気がする
ラビットランドに着くと百くんはサングラスとラビットくんのカチューシャを素早く付けると、どう？とこちらを振り返る
「おお、雰囲気出てる！」
「でしょでしょ！これ、Aちゃんね！」
と、同じくラビットくんの色違いのカチューシャとサングラスを私に付けると上から下まで確認して「これでバレない！」なんて親指をたてる
それからは10代の子達のようにはしゃいで、ジェットコースターに乗ったり、お化け屋敷に半強制的に連れて行かれたり、ゲームコーナーで百くんがラビットくんのぬいぐるみを取ってくれたり、気づいたら陽が傾き出していた
「1日ってこんなに早かったっけ」
「Aちゃん、まだ終わってません」
百くんはそう言うと、少し先に見える観覧車を指差している。
男の子とデートで観覧車‥‥‥少女漫画的な流れに緊張しつつ、本物のカップルじゃないんだから、と苦笑いをする
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作者名：おにぎりさん | 作成日時：2021年2月10日 16時
