重臣と上杉謙信 ページ4
いやはや、まさか謙信と喧嘩になるなんて。
「…実乃はいつも話を遮るね。本当に謝る気はあるのか?」
別に倒れたことが原因ではありますし…私が無理したのも悪いんですけれども。
それにしたってこれはちょっと。
謝る気くらいあるというのに。
『ありますよ。でも、一つ聞いていいですか。なぜ武田殿から保健室行けって言われてたのに来なかったんです?』
「…いけなかった」
『わたしが無理して倒れたからですか。』
そう言ったら謙信…ヤケになっちゃって。
「ああ、そうだよ!大体なんで風邪を引いた体で無理なんかするんだ、安静にしていろと言っただろう!?そもそもだ、なんで僕を守るなんていうんだ…自分の身くらい…自分で…」
いやーーそうなんですけど…。
『確かに、貴方を守らなくても大丈夫でしょう。ですが、私は父様との約束事を果たそうとしているだけです。貴方がどう言おうと、守らなければならないのです。』
「…いっつもそうだ。僕がこうやって言ったっていつも約束、約束って…そんなにその約束が大事なのか?」
約束?いや大事ではないです。全然。
そもそも父様と私あまり仲良くないので。
『…大事です。』
「…相当、父親に縛られてるんだね」
は?縛られてる?私が?
『そんなことは…』
「いや、縛られてるよ。その約束事に」
『…じゃあ縛られないために、貴方ならどう考えますか?』
これは問題ですよ、謙信。
貴方の返答次第で付きまとうか付きまとわないか決まるのですからね。
「僕なら、仲直りをするね」
『…仲直り』
「…ずっとついてきてくれていた実乃に謝りたくなったよ。すまない、ついカッとなってしまった。」
おや、謝ってもらってしまいましたね。やはりこれから放置はやめておきましょう。
申し訳なくなります…
『…私も、これからは無理せず…後、貴方のことを放置せず穏便に喧嘩を収めますね。』
「ん?放置…?」
「まさか…喧嘩した時に僕から謝るように放置をしていたっていうのか!?」
『やっべ、バレた』
ここは、逃げるが勝ちです。
『逃げるが勝ちっ!』
「あっ!待て、逃げるな!」
『いやですよ!もう二度と怒られるなんて御免ですから!』
にっこり笑って、その場から逃げ出しました。
さ、鬼ごっこです。
まあ逃げてるところを秀吉殿に見られて、その後教室で信長殿とか明智殿に言いふらされたんですけどね。
---------
夢主と上杉が仲直り…だと思われ。
最近本編更新できてなくて申し訳ない。
25人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スイちゃんですよ〜☆ - 良き!!!!(○°^^ω)°○夢主くんなんかこう、自分の心にグッと感じやした!!!!最高でした、更新全裸待機で待っときますッッッ(' 'ω) (2023年1月23日 16時) (レス) @page14 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
鉛宮 - 前田利家さん» 前田利家!了解しました。シチュとかはありますか?できればでいいので教えてくださると幸いです。 (2022年10月9日 17時) (レス) id: efd8249411 (このIDを非表示/違反報告)
前田利家 - 前田利家とからませてください! (2022年10月9日 8時) (レス) @page5 id: 4149d8455a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鉛宮 | 作成日時:2022年10月1日 20時