(Ⅴ)年上彼女と同棲する方法 (ページ6)

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早速食事会をスタートしよう、と和やかなムードで始まる。

あ「ねーちゃん最近どうなん」

「どうって、色々詰まってたよ」

あ「それは知ってるわ！龍友くんとの話やん」

ま「私もそれ聞きたかったー(笑)」

ちゃっかり参戦してくる義母。

「今ちょっと別居中やねん」

あ「は！？何で？ありえへん！」

「色々あったんやって」

ま「でも仲良くやっとるんやろ？」

「ん、お陰様で」

あ「いや何でなん。なんで別居なん」

「何でって...お互い一緒にいる時間長くなって、見失うものあってん。やから、これから長く付き合っていくためにも、少しの間だけ自分のマンションに帰ってる」

あ「えー、意味わかれへん」

『わかれへん』

妹の真似をする弟に、一瞬で空気は和やかになる。

あ「ありちゃんそんな言い方した？」

『したよ？』

あ「もっと可愛く言ってなかった？」

『いってなかった』

あ「おかしいなー」

『ありちゃんがおかしいんだよ！』

なぜか妹には攻撃的な弟。

あ「もう、ねーちゃんおったら、全然りっくんが優しくしてくれへん(笑)」

「たまにしか会えへんねんから(笑)」

あ「そうやけどー」

「あ、そういえば今日りっくんのこと迎えに行った時、りっくん何してくれたと思う？」

あ「もしかして」

父「チューしたんやろ」

「そうやねん！めっちゃびっくりしたわ(笑)」

ま「なんか最近覚えたんよね(笑)」

父「保育園のお友達にはせんでって言ってる(笑)」

「いつの間にキス魔になってん(笑)」

このー、と言いながら弟の頬をつつく。

『すきなひとには、ちゅーするんだよ？』

「そうやなー」

『ねーちゃんも、るーちゃんにするやろ？』

「ちょっと、そんなこと聞かんで(笑)」

恥ずかしがってるAに、純粋な眼差しを向ける弟。

『するやろ？』

「ん、そうやな、するな(笑)」

可愛さに敵わず、そう答えるAを妹は笑っている。

『ありちゃんも、サトちゃんにするやろ？』

あ「え、私！？」

「ほら、聞かれてるで？」

そう言っていたずらな表情をする。

あ「えー、してへんかも」

サ「してるよー？りっくんよく知ってるねー」

『サトちゃん、ありちゃんすき？』

サ「うん、好きだよ？りっくんは好き？」

『うん、すき』

サ「一緒だねー？」

妹の彼氏は、恥ずかしげもなく弟と楽しそうに話している。

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