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龍「ちゃんと写真送ってね」
「送れたらね？」
龍「帰るとき連絡して？」
「いや、私裕太と撮影終わって、そのまま一緒にリハに顔出すけど」
龍「え、そうなん？でもパフォーマーのやろ？」
「ん、まぁ。でも同じ建物内にはいるし」
龍「でも教えてや」
「ん、わかったけど」
龍「一緒に帰ろうや」
「ん、わかったから、もういい？行くで？」
すっかり忘れ去られていそうな裕太が口を開く。
裕「はよチューして降りて来いや」
着いたで、と急かす。
「じゃあ行くよ？」
龍「ん」
裕太の声は届いていないはずなのに、キスの催促をする龍友。
「はいはい(笑)」
チュッと音を立ててキスをすると、Aは早々と出て行った。
「おはようございまーす」
ロケバスに乗り込み、裕太の隣に座る。
裕「おはよ」
「ん、おはよ」
裕「何でわざわざ狭くなるのに隣来んねん」
「ええやん」
裕「後ろも空いてるやん」
「ここがいいの」
そう言って裕太に体重を預けるAを見て、マネージャーも微笑ましそうにしている。
「あー、やっとゆうぴと2人やん」
裕「絶対龍友くんに聞かれたらあかんで、その言葉」
「えー、何で」
裕「俺が龍友くんやったら落ち込む」
「だいぶ免疫ついてるで？」
裕「その言い方じゃ龍友くんと2人は嫌みたいやん」
「そんなわけないやーん。ただ、ゆうぴは安定感があるって話」
そう言うとAはそっと目を閉じる。
裕「何寝てんねん」
「いいやんか」
裕「重い」
「あんたほんまに、私以外の女の子に絶対言ったらあかんで、それ」
裕「言うわけないやん。Aちゃんが重いだけやもん」
「喧嘩売ってるん？」
裕「気持ちも体も重い」
退いて、とAを軽く押す。
「嫌や、絶対退かんけん」
裕「もう...ほんま重い」
「私重い女やろ」
裕「ん」
「好きやろ」
裕「ん」
「私も好きー」
そう言って結局裕太に寄りかかって眠ってしまったAに、裕太も寄りかかって眠りについた。
1時間もすれば、早朝のロケ地に到着する。
早速メイクとヘアセットを済ませて、園内へと入っていく。
「わー、久々来たわ」
裕「いや、龍友くんと来てたやん」
「あ、そっか」
裕「ほんまそういうとこやで(笑)」
ひどいな、と鼻で笑っている裕太。
こうして2人は早速撮影を開始した。
しばらくすると営業も始まり、一般の人たちに紛れながら園内を少し探索した。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月6日 20時
