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「なぁなぁ」
龍「ん？」
龍友もつられて、話し方が優しくなる。
「りゅーちゃん」
龍「どうしたん？」
「好きやでー」
龍「ん、僕も好きやで？」
「ふふっ、そうやんなー？」
電話の向こうでベッドに倒れこんだ音が聞こえた。
龍「Aちゃん化粧落としたん」
「撮影終わりに落としてるもん」
龍「シャワー浴びたん？」
「朝浴びんねん」
龍「ん、わかった。ちゃんと起きてな？」
「ん、起きるー」
少し眠くなってきたのか、さっきよりもふにゃふにゃとした話し方になってきた。
龍「なぁ、そんなんで飲み会行かせられへんねんけど」
「ん？」
龍「そんな可愛いとこ見せてたらあかんで？」
「んー、普通やで」
龍「そんな話し方してんねやろ？」
「んー、そんなん普通やってー」
龍「普通じゃ困るんやけど(笑)」
「んー、りゅーちゃん」
龍「ん？」
「寝るまで電話してて？」
龍「ん、ええよ」
心配しながらも、結局のところAに甘いのが龍友のようだ。
龍「そっち楽しい？」
「ん、楽しい」
龍「撮影順調？」
「ん、頑張ってる」
龍「体調崩してない？」
「ん、大丈夫」
龍「飲み過ぎ注意やで？」
「あい」
龍「はい、も言えてへん(笑)」
「んー...」
眠いのか、声が少し小さくなっていく。
龍「眠いな」
「ん、好きやで」
龍「ふふっ(笑)ん、好きやで」
しばらくよくわからない話をしていたAだったが、結局眠ってしまった。
龍友は電話を切るタイミングが分からず、そのまま繋いだ状態で、朝を迎えたのだった。
「んー、きっつ...」
スピーカーにしていた電話の向こうから、Aが起きた声が聞こえる。
龍「Aちゃーん、おーい」
Aはスピーカーにしていないだろうと思い、必死に電話に向かって声をかける。
「ん？ん？」
龍「おーい、おはよー」
「え、何で？龍友の声がする...」
怖い、とボソッと呟いたのを龍友は聞き逃さなかった。
龍「怖いって言わんでや(笑)」
「え、あ、もしもし？」
龍「おはよう」
「私幻聴かと思って焦ったやん(笑)」
おはよ、とA。
龍「昨日電話してきたの覚えてる？」
「ん、覚えてるよ」
龍「Aちゃん寝たけど、タイミングわからへんくて、そのままにしててん」
「そういうことか」
龍「なぁ」
「ん？」
龍「毎日飲んでるん」
「ん...今のところ」
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月6日 20時
