__バカップル__ ページ20
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すでにシャワーを出して浴びているAの後ろから、お零れのお湯をもらう龍友。
「なぁ、シャンプーして？」
龍「ええよー」
Aが甘えても嫌がる事なく即答する龍友に、Aも上機嫌の様子。
シャンプーとコンディショナーをしてもらって、身体は自分で洗い始める。
龍「そこも洗ったのにー」
「龍友くんは今のうちにシャンプーしてください」
龍「じゃあ僕の身体洗ってくれる？」
「ん、いいよー」
意外とあっさり承諾したAを見て、龍友も思わず笑みがこぼれる。
「はい、洗いますねー」
龍「お願いしまーす」
「背中洗いますねー」
龍「お願いしまーす」
「次どこ洗いますか？」
龍「じゃあ、ここいいですか？」
何ごっこかもわからない遊びが始まった2人。
龍友は股間を洗ってもらおうとAを誘導している。
「ここですか？」
そう言って、前触れもなくお尻の方を洗おうとする。
龍「わ、びっくりした(笑)」
何すんねん、とAに抱きつこうとする。
真夜中の浴室だというのに、完全に2人の世界を楽しんでいる。
「きゃー、やめて(笑)」
龍「全身泡だらけにしたろか(笑)」
「嫌だ、もう洗ったもん(笑)」
しばらくじゃれ合って、Aは何とか龍友の身体を洗い流し、2人は浴室を後にした。
ドライヤーを持って、リビングから水のボトルを一本取って、寝室に向かう。
龍「髪もう一回拭きますよー」
「はーい」
まだ謎のごっこ遊びは続いている様子。
龍「髪の毛いい匂いしますねー」
「ありがとうございまーす」
龍友は髪の毛を拭き上げ、ドライヤーをかけ始める。
しばらくAは龍友にされるがままに髪を乾かしてもらいながら、今日友人たちと龍友と撮った写真を見返していた。
ちょうど髪の毛が乾いてきた時に、友人が撮ってくれた龍友との写真が画面に写っていた。
龍「いい写真やん」
ドライヤーを止めて耳元でそう言うと、Aはくすぐったそうにしている。
「そうやな」
龍「めっちゃ可愛いで？」
わざと甘く耳元で囁く龍友に、Aは思わず肩をすぼめようとする。
龍「感じんとってくださーい」
そう言って再びドライヤーをかけ始めた龍友。
Aの生乾きだった髪と、自分の髪にドライヤーをかけて、やっと寝室に静寂が訪れる。
「龍友ー」
そう言って龍友の正面から思い切り抱きつくA。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月6日 20時
