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それから1時間ちょっと色々と聞かれて、この会はお開きとなった。
「ほんまみんなありがとう」
『お安い御用やん！また韓国の仕事落ち着いたら飲もう』
「ん、ありがとう」
龍「いきなりお邪魔したのに、ありがとうございました」
『いえいえ、こちらこそ払ってもらってすいません』
龍「そのつもりだったんで(笑)」
『Aのことよろしくお願いします』
龍「はい、もちろん」
こうしてAの友人たちと別れ、2人並んで歩き出す。
「龍友くん」
龍「ん？」
「今日はありがとう」
そう言って龍友の手を握る。
龍「僕こそありがとう」
そう言ってAが握ってきた手を握り返す。
「ふふっ(笑)」
龍「どうしたん(笑)」
酔ってんの、と龍友。
「違う、幸せやなーって思ってん(笑)」
そう言って龍友の肩に頭を寄せたAはほろ酔いの様子。
龍「またそんな可愛いことするやん(笑)」
そう言って空いている方の手で、Aの頭を撫でた。
「まさか来るなんて言い出すと思ってへんかった」
龍「僕も思ってへんかったけど...Aちゃんの楽しそうな声聞いたら会ってみたいなって思ってんもん」
「大丈夫？嫌やなかった？」
龍「何も嫌なことなんてないよ？」
何でそんな事聞くん、と不思議そうな表情をしている。
「色々聞かれてたし...嫌かなって」
龍「別に聞かれた事答えただけやもん。どうもないで？」
いい人たちやん、と龍友が言うと、またふふっと笑う。
龍「今日めっちゃ甘えんぼやな(笑)」
「だって嬉しいんやもん」
そう言うと、繋いだ手をブラブラと揺らす。
龍「僕も嬉しいで」
「今めっちゃ幸せ」
龍「僕もやけど？」
「ん、ならよかった」
こうしてしばらく歩きながら話したところで、タクシーを拾い、2人は家に帰ってきた。
「あー、飲んだー」
久々飲んだ、とソファーに横になるA。
龍「シャワー浴びれる？」
「んー」
龍「浴びさせようか？」
「ん」
お願いしまーす、と気が抜けたのか酔いが回った様子のAを抱き上げ、脱衣所に連れて行く。
龍「立てる？」
「立てるよ？」
そう言って龍友から降りると、そそくさと服を脱ぎ始める。
龍「え、どうしたん」
「え？シャワー浴びるんちゃうん」
龍「いや、いっつも恥ずかしいって言うやん？」
「ん？」
よくわかっていない様子で、さっさと服を脱いで浴室に入って行くAを、龍友も服を脱いで追いかける。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月6日 20時
