(Ⅴ)年上彼女と同棲する方法 (ページ17)

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『めっちゃ仲良いみたいやん？』

茶化すような視線をAに送る友達。

「ん、まぁお陰様で(笑)」

『惚気てるし！(笑)』

「でも色々あったよ？最近は仲良いけど」

『いやー、でも年上とばっかり付き合ってたAが年下と付き合うとはね』

「そうやなー。まぁそれは私も思うけど、別に普通やで？」

『なんか意外やったけど、仲良さそうやからよかったわ』

「おおきに(笑)」

Aがそう言うと、一同が笑う。

「なんで私がおおきにって言ったら笑うん(笑)」

『他の関西弁は普通なのに、おおきにだけは下手すぎるやろ(笑)』

「いいやん、別に(笑)」

そんなくだらないことで盛り上がって、気付けばもう日付も変わっていた。

「あー、めっちゃ楽しい」

『Aは時間大丈夫なん』

彼氏心配してるんちゃうん、と1人が言う。

「あかん、連絡何も見てへん」

そう言いながらAは携帯を開く。

「ごめん、ちょっと電話してくる」

『大丈夫？』

「ん、平気。とりあえず連絡入れとけば大丈夫(笑)」

そう言って席を外して龍友に電話を入れる。

内心、もしかすると龍友が心配でそわそわしているのではないかと心配しながら電話をした。

龍「もしもーし」

「ごめん、全然携帯見てなくて」

龍「ええよー、気にせんとって」

「ごめん」

龍「謝らんでいいって(笑)楽しんでる？」

「ん、龍友くんの話で盛り上がったで(笑)」

龍「えー、僕何噂されてるん(笑)」

「いい話しかしてへんよ(笑)」

ならいいけど、と龍友が言うと、少しの間無言になる。

龍「まだ帰ってけーへんやろ？」

「ん...多分。もう一件行こうってなってたし」

龍「なぁ...」

「ん？」

もしかして怒らせたのか、と少し怯えるA。

龍「僕も行っていい？」

「え？そっち？」

龍「そっちってどっち(笑)」

Aちゃん酔ってるん、と笑っている龍友。

龍「Aちゃんの昔からの友達なんやろ？会ってみたいなーって思ってんけど」

少し遠慮がちに龍友は尋ねる。

「ちょっと待ってね？」

そう言って、Aは席に戻り友人たちに龍友も連れてきていいかと聞く。

『え、逆に紹介してくれるん？』

『わー、楽しみやん(笑)』

いじめたろ、とみんな喜んで歓迎してくれている。

「龍友くん？」

龍「ん？」

「みんな待ってるって」

龍「じゃあ行くからお店の場所送っといて？」

「ん、わかった」

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