__惚気__ ページ16
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翌朝、朝から撮影が入っていた龍友は、せっかくの夏休み中のAを起こさぬよう、ベッドから出た。
久しぶりにA用に朝食まで作ってから家を出た。
Aが目を覚ましたのは、もう昼前だった。
「んー、めっちゃ寝たやん...」
しばらくベッドの中で溜まったメッセージなどを消化してみたり、ゲームをしてみたりとのんびりと過ごしたA。
リビングに行ってみると、龍友が作ってくれた朝食と置き手紙を発見する。
【おはよう。せっかくの休みだし、起こさずに仕事行ってきます。ご飯作ったから食べて♡龍友】
せっかく作ってくれた朝食が嬉しくて、手紙は避けて写真に収める。
犬達が尻尾を振って寄ってきたので、ソファーの方に行って朝食をとった。
【(朝食の写真)
実はひっそり夏休みに入ってます。
今日は昼前まで寝てゆっくりできました。
朝食が準備されてたー。
嬉しい限り。
忙しいのにありがとう。
＃さりげなく惚気
＃さりげなくないか
＃笑】
朝食を食べ終えて、久しぶりにインスタを更新すると、しばらく経って携帯が鳴り響く。
「もしもーし」
龍「起きたんやな」
「ん、起きてるけど」
龍「インスタ見たから」
「それはどうも」
龍「なんか恥ずかしいやん(笑)」
めっちゃ茶化されたわ、と龍友。
「茶化すコメントいっぱい来てるで(笑)」
龍「やろうなー(笑)」
「んで、なんかあった？」
龍「特にないねんけど、声聞きたかった」
龍友がそう言うと、向こう側から茶化す声が聞こえ出す。
「めっちゃ茶化されてるやん(笑)」
龍「さっきからこの調子(笑)」
いいんだけど、と満更でもない様子。
「今日遅いやろ？」
龍「ん、そうやな。Aちゃんも友達と飲み会あるんやろ」
「ん、そう」
龍「楽しんできてな」
「ん、ありがとう」
龍「イケメンおってもついてったらあかんで(笑)」
「気をつける(笑)」
龍「気をつけへんかったらついて行くん(笑)」
「わからへーん(笑)」
Aは適当に流している。
龍「今から何するん」
「もう一眠りしようかな」
龍「疲れてるもんな」
「ん、そうやなー」
龍「じゃあ今日はゆっくりして」
「うん」
龍「楽しんできて」
「ん、ありがとう」
こうして電話を切った。
Aは夜の待ち合わせ時間までのんびりと過ごし、友人たち3人との飲み会に出掛けた。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月6日 20時
