(Ⅴ)年上彼女と同棲する方法 (ページ8)

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龍「えー、それ浮気ちゃうん」

拗ねたふりをする龍友と、おどけているAは完全に2人の世界になっている。

父「あれは心配ないな(笑)」

ま「ラブラブやん(笑)」

父と義母は微笑ましそうに遠目に眺めている。

「浮気ちゃうやろー。龍友くんだって殿と若とするやん」

龍「こっちはオスやけどな(笑)」

『るーちゃん、すきなひとにはチューするんだよ？』

龍「そうやんなー」

『るーちゃんもねーちゃんにするやろ？』

龍「するでー。いっつもしてるでー」

嬉しそうにそう言っている龍友。

「なぁ、恥ずかしいからやめてや(笑)」

龍「だってほんまやん(笑)」

「あかん、もう強制終了や(笑)」

そう言うと、弟におやすみを言うように促し、ビデオ通話から音声通話に切り替えた。

「ほんま何してんねん(笑)」

龍「だってりっくんが聞いてきたから嘘つけへんやーん」

「いっつもしてるとか言わんでいいけん(笑)」

龍「だってほんまやもーん(笑)」

悪びれもしない龍友に、Aは呆れ気味。

「じゃ、これが寝る前の電話になると思いますんで」

龍「ん、わかった」

「明日は19時くらいに羽田に着く便で帰るから」

龍「ん、わかった」

「羽田から電車で帰るから」

龍「ん、わかった。気をつけてな？」

「うん、ありがとう」

龍「じゃあ明日またラインしてな？」

「はいはい、わかってます」

龍「ちょっとしつこいと思ったやろ(笑)」

「バレた？」

龍「声でわかった(笑)」

「心配し過ぎやねんもん(笑)」

龍「じゃあ明日の夜な？」

「ん、おやすみ」

龍「おやすみ」

こうして2人は電話を切った。

『ねーちゃん、るーちゃんといっつもチューするの？』

「大げさに言っただけやって(笑)」

ほんま最悪、と恥ずかしそうなA。

あ「うちもねーちゃんとこも、男の方は何の恥ずかしげもないっちゅーことやな(笑)」

「ほんまやな(笑)こっちは恥ずかしいわ」

やられた、と姉妹揃って苦笑い。

こうしてしばらく過ごした後、妹達は帰っていった。

リビングで家族4人、弟のリクエストでジェネのDVDをのんびり見ていたが、どうやら弟は眠くなってきた様子。

「りっくん？眠いんやろ？」

『んー、まだれおくんみるの』

「いや、これDVDやから、寝に行こうや。明日また見たらええやん」

『んー...見たいの！』

眠そうに目を擦っているのに、譲らない弟。

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