__相変わらず__ ページ47
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「はいストップ」
龍「え？」
「のぼせてきた。上がろ？」
そう言ってあっさり湯船から出てしまったAを龍友は追いかける。
「暑いわー」
龍「なぁー」
「ん？」
龍「なんで意地悪するん」
「してへんって(笑)ほんまにのぼせそうやったんやん」
龍「じゃあ寝る前な？」
「明日早いって話聞いてた？」
龍「だってしたいねんもん」
「明日にしてや」
龍「え、無理やねんけど」
「私も無理やねんけど？」
龍「なぁ、お願い！」
体を拭き終え寝間着に着替えたAに、下着一枚でおねだりをする龍友は相変わらずの様子。
「ちなみに私が嫌って言ったらせぇへんの？」
龍「そうやで？」
「じゃあ今日は嫌」
それだけ言ってリビングに行ってしまった。
龍友はそのまま寝間着を手に取ってAを追う。
龍「なぁーってばー」
冷蔵庫から水を取ってゴクゴクと喉に通している間も、龍友は至近距離でおねだりモード。
「ん」
飲んだら、とボトルを渡すと、飲ましてや、と龍友。
「なぁ、あんたその格好にその風貌でええ加減にせぇ(笑)」
パンツ一丁で甘えようとする龍友に、さすがのAも呆れ笑いが止まらない。
龍「ええやんか...」
少ししょぼくれながら、ソファーに座った龍友を無視して、Aはドライヤーで髪の毛を乾かし、スキンケアをしたり荷ほどきの続きをしたりと、自分の時間を楽しんだ。
ふと龍友を見ると、疲れが溜まっているのか、久しぶりにお酒を飲んだからか、ソファーで犬達と眠っていた。
「龍友、起きて？」
龍「ん...」
「こんなとこで寝てたら体悪くするで？ほら」
そう言ってどうにか龍友を起こそうと、Aは腕を引っ張る。
龍「痛いって...」
「じゃあ起きて？先に寝室行ってるで？」
起きた様子だったので、一言告げたAは先に寝室に向かった。
ベッドに入り携帯を触っていたが、安心からかすぐに睡魔が襲ってきて、そのままウトウトと眠りに落ちる。
あとを追って龍友が寝室にやってきた頃には、Aはすっかり夢の中だった。
龍「りゅーちゃんが来たでー...って」
寝てるやん、と苦笑いしながら、龍友もベッドに入る。
Aの手から携帯を取ってベッドサイドに置くと、後ろからギュッと抱きしめる。
「んー...」
重みを感じたのか、思わず声を上げるA。
龍「あ、ごめん...(笑)」
スヤスヤと寝息を立てているAに、キスをして眠りについた。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月6日 20時
